ドラッグストア勤務のOTC専門薬剤師として働いています

ドラッグストアでのOTC専門薬剤師

薬剤師になるには薬学部に行かなければなりません。大学受験の時に特にやりたいことがなく困っている時に母親に薬剤師って楽しそうじゃないと言われたことがキッカケで薬学部を受験し、その流れで薬剤師になりました。医療系の仕事に興味もあったといのもあります。

ドラッグストアに就職をしようと思ったのには理由が2つあり、一つ目は調剤が好きではないから、二つ目は給料が高いからです。OTC専門薬剤師は処方箋通りに調剤をして患者さんにお薬を渡すのではなく、自らの知識を使い患者さんの欲するお薬を提案することが一番の仕事です。受け身ではないお薬の提供ができるので薬剤師としての職能も発揮しやすいかと思います。またドラッグストアでの仕事は何も薬に関することだけではありません。小売業ですので売上や客数、売り場の展開などにも関わらなければなりません。勿論レジ打ち業務もあります。この辺りがドラッグストア特有のお仕事となります。薬の知識だけでは仕事が出来ない場所です。やるべきことが多く、新商品が入る時や売り場の棚替えをしなければならない時はかなり忙しいです。勤務時間内だけでは仕事が終わらないので、その分は自分で時間を作って作業をしていくことになります。いわゆるサービス残業です。ここは誤算でした。ここまで何時間もサービス残業があるとは思っていなかったので不満の一つでもあります。給料だけでなく、残業に関する情報もきちんと調べるべきでした。しかし、調剤や病院で勤務するよりも給料は高いのでそこの面では満足です。

お客様がお薬の相談をされ、いくつか提案をします。そしてお会計が終わったあとに｢相談に乗ってくれてありがとう｣と言われるととても嬉しく思います。このありがとうという言葉は調剤勤務ではなかなか言われる機会がありません。感謝されるってこんなに嬉しいことなんだと感じました。他に、とあるカテゴリの商品の買い上げ点数や売上を伸ばすにはどうしたら良いのかを考え、売り場を変えたり売価を変えたりします。その結果が数字として出た時もやりがいを感じます。

ドラッグストアでは常に薬剤師が不足しています。その関係で休憩をしっかり取れないことも多々あります。他の社員はしっかり休憩を取れるのにと思うとやや理不尽にも思ってしまいます。なので、休憩をきちんと取れる環境をもっと整えて欲しいです。それと店舗によって残業を付けられる所と付けられない所とがあるのでちゃんと統一して欲しいです。残業代が貰えない店舗ははっきり言ってハズレです。働いている文の給料が貰えないのに頑張る気になるわけがありません。ただでさえ、ドラッグストアで働いている薬剤師はすぐに辞めてしまう人が多いのに働く環境が整っていなければ余計に薬剤師不足を後押ししてしまうだけです。働きやすい環境、頑張りがきちんと反映される環境を期待します、

率直に言うとドラッグストアで働き続ける気はまったくありません。なぜなら働く環境がきちんと整っていないからです。休憩もろくに取れない職場で働く気にはなれません。また配属される店舗によって忙しさにも大きな差があり、仕事量に見合わない給料しか貰えない場合もあります。そういうのをあまり気にしない方は調剤や病院よりも給料が高めなので良いのかもしれません。ただ、お仕事のやりがいがあるのもまた事実です。機械的に処方箋通りに薬をピッキングして服薬指導をするよりかは幾倍も楽しいです。薬だけでなく化粧品や日用品に触れる機会もありますので他のカテゴリに関する知識も得ることができます。色々な商品との出会いもあります。調剤が苦手な方や、薬剤師という職業枠に囚われない働き方をしたい人にはおすすめです。