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軟膏剤、軟膏基剤に用いられる添加剤など〜代表的な剤形の種類と特徴9

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軟膏剤、軟膏基剤に用いられる添加剤

軟膏剤やその基剤には、乳化や分散をよくする目的で主に乳化剤(界面活性剤が利用される)が添加されるほか、保存剤、抗酸化剤、懸濁化剤、安定化剤などが加えられる。

軟膏剤の製剤試験

<化学的試験>
基剤の油脂の酸敗をヨウ素価、過酸化指数、カルボニル試験などで判定する。

<物性試験>
主薬の均一分散、その安定性の確保とともに、皮膚に塗布するための特性、「稠度」「展延性」なども重要な製剤設計要因である。稠度を評価するには、ペネトロメーター、カードテンションメーター、展延性にはスプレッドメーターなどの測定器が利用される。

軟膏製剤

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日本薬局方には、亜鉛華軟膏、イオウ・サリチル酸・チアントール軟膏、単軟膏、吸水軟膏、親水軟膏、白色軟膏、ブフェキサマク軟膏、マクロゴール軟膏、親水ワセリンなどが収載されている。
乳化した基剤を用いて製した軟膏をクリームと称することもでき、日本薬局方収載品では、ブフェキサマククリームがそれに該当する。

軟膏剤は、抗菌薬、抗ウイルス薬、消炎・鎮痛薬、鎮痒薬、アトピー性皮膚炎治療薬などの皮膚外用薬として多用されている。軟膏の保存容器は気密容器を用いる。
これまでの軟膏剤は、皮膚疾患等の局所適用を主な目的とするものが多かったが、近年、経皮吸収に関する基礎研究および臨床研究が進むとニトログリセリン軟膏のように全身作用を目的とした製剤の開発も行われている。

坐剤

<定義>
通例、医薬品を基剤により一定の形状に成型したもので、肛門または膣に適用する固形の外用剤。

<特徴>
坐剤には肛門坐剤膣坐剤があり、肛門坐剤は円すい形または紡すい形をしており、重さ1〜3gで長さ3〜4cmである。また膣坐剤は球形または卵形をしており、重さは2〜4gである。
消炎、収れん、局所麻酔、殺菌等、肛門、直腸、膣、尿道等、適用される部位の局所作用を目的として使用され、潰瘍性大腸炎、痔疾患、子宮膣部びらんなどの治療に用いられる。
また鎮痙、催眠鎮静、消炎鎮痛、麻薬等、直接粘膜から薬物を吸収させて全身作用を期待するものがある。全身作用を目的に利用される場合は、次のような特徴がある。
・経口投与のように胃腸内でのpH、消化酵素による薬物の分解がない。
・胃腸への刺激や障害が回避できる。
・初回通過効果を避けられる
・嚥下不能の患者、小児への投与が可能である。

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