HOME > すべての記事 > 代表的な剤形の種類と特徴 > 錠剤・カプセル剤の特徴や製法について〜代表的な剤形の種類と特徴5

錠剤・カプセル剤の特徴や製法について〜代表的な剤形の種類と特徴5

4052view

錠剤の分類

錠剤は、広く用いられる剤形であり、用法や形態によって分類される。

◆用法による分類
錠剤の多くは内服用錠剤として経口的に投与されるが、口腔用錠剤、外用錠剤などさまざまな目的で使用される。
外用錠剤で粘膜付着性、徐放性を有するアフタッチは、口内炎の局所療法に用いる。

◆形態による分類
錠剤は、その形態により素錠(裸錠)、糖衣錠、フィルムコーティング錠、多層錠、有核錠などに分類される。
素錠は、粉末や顆粒をそのまま圧縮したもので、光や湿度の影響を受けやすく苦みのある成分には不適である。
糖衣錠は、素錠に白糖などでコーティングしたもので、湿度の影響受けにくい。
フィルムコーティング錠は、素錠を高分子フィルムで被覆したもので、コーティング剤によって種々の機能を有する。
多層錠は、混合すると分解する成分や放出特性の異なる層を組み合わせたものである。
有核錠は、多層錠と同様な目的で核とそれを包み込む外層から構成される。有効成分の放出を制御するために種々の放出制御型錠剤が開発されている。

錠剤の調整法

錠剤の多くは圧縮成型により調整される。
錠剤の調整法を大別すると、顆粒圧縮法、直接粉末圧縮法(直接打錠法、半(セミ)直接打錠法)、流し込み成型法に分類される。
口腔内崩壊錠は、流し込み成型法(湿性錠剤)によって調整される。
粉粒体混合物を圧縮成型により錠剤を調整する際に、その流動性や臼に容易に充填して臼や杵に付着しないことが重要となる。打錠中や打錠後に起こる問題を打錠障害という。

錠剤の容器

錠剤の保存には「密閉容器」を用いるが、吸湿性を有する場合には「気密容器」に保存する。

錠剤の日本薬局方製剤試験

原則的に、錠剤は溶出試験法または崩壊試験法、製剤均一性試験法に適合しなければならない。
また、日本薬局方の参考情報に記載されている摩損度試験法は錠剤の硬度などの物理的強度を補足する。日本薬局方の規定はないが、モンサント硬度計や木谷式硬度計を用いて錠剤の硬度を測定する。

カプセル剤

8d253be
日本薬局方の製剤総則の定義では、「カプセル剤は、医薬品を液状、懸濁状、半固形状、粉末状、顆粒状、若しくは成型物などの形でカプセルに充填するか、又はカプセル基剤で被包成型して製したもので、次の2種類がある。硬カプセル剤、軟カプセル剤」と記載されている。
カプセル剤は、錠剤と同様に内服用のみならず多くの目的で汎用される剤形である。

カプセル剤の特徴

カプセル剤の利点は以下のとおりである。
◆内用医薬品の剤形を問わない。
◆苦味や不快臭のある医薬品の投与が可能である。
◆充てんされる顆粒の被覆により薬物放出制御が可能となる。
◆錠剤のような圧縮工程のトラブルがない。

カプセル剤の欠点は以下のとおりである。
◆嚥下能力が低下した患者には適さない
◆カプセル自体が熱や湿度の影響を受ける
◆カプセルのコストが高い

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「代表的な剤形の種類と特徴」カテゴリの関連記事