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企業価値評価・資源配分の基準~医薬品の売上予測及び事業性評価の目的1

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プロジェクトの売上予測及び事業性評価を行う理由の大きなものには、今回と次回でご紹介する4点があります。

企業価値評価

社内プロジェクトが現在、及び将来にわたって会社にもたらされるキャッシュフローを予測することは、管理会計上の要請であり、企業価値の評価のために必要なことです。

他の企業価値評価という目的には、経営側からと株主側からという二つの異なる立場から必要性が生じます。
前者は、例えば経営者が中長期的な経営計画を立案するにあたって、自社のプロジェクトが将来どのようなキャッシュフローをもたらすのかということを知ることは、極めて重要なことでしょう。

それに基づいて配当政策を決定し、領域戦略を練る・・・すなわち経営が株主価値の最大化を目指すための定量的な評価基準(Key Performance Indicator ;KPI)を与えることが売上予測及び事業性評価の一つの目的であり、会社の行動決定のために極めて重要な分析であることがわかります。

一方、投資家にとっても、社外からその投資対象会社のプロジェクトの売上を予測し、その事業性を評価することは、当該企業の目標株価の算出のために極めて重要です。
企業の時価総額は現在、及び将来にわたって企業にもたらされる(フリーキャッシュフロー;FCF)の現在価値の総和を表現していると考えられます。

従って、当該企業の適正株価の算出のためにはFCFの将来にわたる傾向を把握しなければなりません。
証券アナリストたちが競って社内プロジェクトの売上を予測するのはこのためです。

資源配分の基準

資金調達コストが、調達資金の額に関わらず一定であるような理想的な金融市場であれば、企業は必要なだけ社債を発行し、正味現在価値(net present value ;NPV)が正であるすべてのプロジェクトに投資をすべきです。

残念ながら現実の金融市場はそのようにはなっていないため、企業が投資に回すことができる資金は限られています。
従って、経営者は限られた資金をもっともNPVが高いプロジェクトから順番に配分していくことになります。

これは企業価値評価とも共通の部分であるのですが、プロジェクトのNPVを計算するためにはプロジェクトのFCFの将来にわたる傾向を把握しなければならず、売上予測が必須となります。
これは特に、研究開発投資の選択基準として重要です。

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