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一般人口と有病率~医薬品の売上予測(各論)6

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一般人口

では、各アサンプション要素について議論していきましょう。

一般人口は疫学モデルの出発点です。疾病によっては有病者数の推計がすでに得られている場合もあり、その場合には一般人口は必ずしも必要ありません。

しかし予測が長期にわたる場合には、仮にある時点の有病者数が分かっていても一般人口から出発した方が良い場合もあります。
なぜなら、仮に有病率が予測期間中一定であると推定しても、人口の推移に合わせて有病者数は変動すると予想できるからです。

各国の人口の推移については、様々な国際機関や国家機関がそれを予測しており、インターネット上に公開されているものも多いです。
日本では国立社会保障・人口問題研究所が日本人の人口推移についてデータ及び予測を発表しています。

これらの人口動態データについて性及び年齢階層で区分されており、対象疾病の有病率についても性及び年齢階層ごとの推計値が得られている場合には、有病者数の将来にわたる予測を立てるにあたって極めて緻密な予測が立てられます。

また、低位・中位・高位推計などの各種シナリオに基づく複数の予測を提供している場合も多いため、売上予測においてはどの情報源のどの人口予測シナリオを用いているのかということは明確にしておく必要があります。

有病率

有病率とは、ある疾病を有している患者が、ある時に、一般人口に対してどの程度の割合で存在しているのかということを示す指標です。

実務的には、当該疾病に関する疫学研究の文献を探してきて当てはめるか、もしくはそれに順ずる公的なデータベースを調査することになります。

今日では、いわゆるナショナル・データベースやレセプト・データベースといったようなビックデータ、リアルワールドデータと呼ばれるデータベースが利用可能になってきています。

有病率はその疾患の一般的な患者数を示しているものなので、その疾患における市場規模を示す典型的な指標の一つです。

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