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薬理学的特性・治療の価格など~医薬品の売上予測(各論)15

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薬理学的特性

副作用がある薬剤では、服薬コンプライアンスが悪くなるということが知られています。

また、一次無効及び二次無効の頻度は、特に期中に一度でも処方が起これば処方患者数としてカウントしてしまうような推定・推計法を用いている場合には、期中の投薬状況の変更となるため直接コンプライアンスに影響を与える要素になります。

治療の価格

患者の金銭的負担が大きい疾患ほど、服薬コンプライアンスが悪くなるというとは知られています。

合併症の有無

精神疾患、特にうつを併発している患者の服薬コンプライアンスは悪いことがわかっているので、疾患側の要素としてうつを合併症として高頻度に伴うような疾病の治療薬の服薬コンプライアンスは、その影響が考慮されなければなりません。

症状の有無

無症候性の疾患は、服薬コンプライアンスが悪いことも知られています。

用量調節の可能性

たとえば錠剤の場合、患者が割錠して自ら用量を調節して投薬するというような場合だけでなく、臨床的な理由から医師の方が積極的に用量を調整するような場合もあり得ます。

ある薬の医師における使用経験が蓄積された結果、臨床経験から医師が承認用量と異なる用量の処方を行い始めるという現象をdose creepingなどと言い、これが見た目のコンプライアンス率に影響を与える可能性があります。

製品ライフサイクル

医師や患者が新製品の処方に慣れていくということも、コンプライアンスに影響を与える可能性があります。

コンプライアンスというのは患者側の要素と処方側の要素とを包括した概念であるので、理論的に組み立てていくというよりも測定データを外挿するのが良いようです。

Claxtonらのレビュー文献によれば、コンプライアンスを評価した76文献をレビューした結果、平均コンプライアンス率は71%であり、一日あたりの投薬頻度が増えるに従って79%から51%にまで減少していきました。
コンプライアンス率をこの範囲内に収めると経営層からの合意を得やすいようです。

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