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治療フローによるセグメンテーションとコンプライアンス~医薬品の売上予測(各論)14

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治療フローによるセグメンテーション

患者がまだ一般開業医にかかっている段階と、専門医に紹介された後の段階とでは、使用される医薬品も変わってくるし、WTPも変わってくるでしょう。
したがって、どのような患者が専門医に紹介されるのか、実際に患者が専門医に紹介される頻度はどの程度なのかということを理解することは重要です。

また、患者が診断を受けた後の最初の治療が奏功しなかったとき、あるいは当初は奏功していたがしばらくたって二次的に無効になってしまったときに、治療を切り替えるということがあります。
この場合、最初の治療を第一選択薬(ファーストライントリートメント)、切り替えた後の治療を第二選択薬(セカンドライントリートメント)と呼びますが、それぞれの治療に対する選択に傾向がある場合があります。

したがって、ファーストライン治療を受けている患者をセグメントに分けて考えることには大きな意味があります。

コンプライアンス

コンプライアンスという単語は、もともとは医療者の指示にどの程度患者が従うかという程度を表現しています。
近年では「アドヒアランス」であるとか「コンコーダンス」であるとかといった単語が導入され、若干の混乱を招いています。

売上予測で言うところのコンプライアンス率CRの定義は、年間の患者数をx、期間を通じて用法・用量通りに投薬を受けたと考えたときの消費量をa、実際の期間中の全消費量をCとした場合に CR=C/xaとして表現されます。

すなわち、コンプライアンスによって表現されるのは、患者数と用法・用量から計算される理論的な消費量と、実際の消費量との違いです。

剤型

プレフィルドシリンジとオートインジェクターとでは、患者の選好度が異なるということは知られています。

剤型によってコンプライアンスが異なることはよく知られています。

投与頻度

投与頻度が高ければ高いほど、服薬コンプライアンスが悪くなるということは知られています。

これに関係して、たとえば休薬期間が存在するような疾患では、休薬期間後に再び投与を始めるところに心理的なハードルがある場合があり、継続して投与されている患者よりもコンプライアンス率が低下する場合があります。

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