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薬剤師は起きていることを受け入れる – 患者さんを症状からみる1

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薬剤師の仕事は一言で言えば、医薬品の適正使用にあります。しかし、それは医薬品ばかり見ていては不可能です。

医師は人体について詳しい知識があります。いわば人体から薬物を眺めています。
これに対して薬剤師は、薬から人体を眺めることが必要になるのではないかと思います。

言い換えれば、それぞれの薬を使う場合はどういう範囲の症状が考えられるか、その範囲に入っているかどうかという観点になると思います。
 

 
 

薬学とは

薬学とは
薬学というと、人体から離れたところの科目というイメージの方も多と思います。
また長い間、添付文書やインタビューフォーム、文献に触れることはあっても、生の患者さんからの情報収集を始めたのはここ10年くらいのことであり、職業として定着しきれていないこともあるかもしれません。

ですが、特に臨床の薬剤師の目の前には必ず生の患者さんがいます。薬の効果には個人差もあります。20歳の患者さんには適量でも高齢で腎機能が低下している方には過多のことも珍しくありません。大人の薬の分子量が子供にとっては多すぎることもよくあることです。

自分の頭の中にある薬学という目で処方箋を見る前に、患者さんを見ることが大事ではないかと思っています。

以前、ある薬を服用したところ珍しい副作用が出た患者さんがいて、他の薬剤師にそうした例があるかどうか問い合わせたところ、「薬学的にありえない」という返事が返ってきて驚いたことがあります。

医師が頭痛を訴える患者さんに対して、「医学的にあなたの頭は痛くない」とはよほどのことが無い限り言わないと思います。患者さんは何らかの不調を訴えて病院に来ているのであり、医師は少なくとも患者さんの主訴から出発して考えるのではないでしょうか。薬剤師にもこうした姿勢は必要です。
 
 

起きていることを受け入れる

発生報告例が今までにない場合でも、とりあえず起きていることを受け入れることから出発しなくてはならないと思うのです。この例は少し極端な例だったかもしれませんが、得てして薬剤師が陥りやすい落とし穴であるような気がします。

私自身も眠くならないと言われている薬でとても眠くなります。自分だけかと思っていたら、知り合いの医師も実はその薬で同じように眠くなるという話を聞いたことがあります。今でも原因はよくわかりませんが、こうしたことは起こりうる話なのです。

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