HOME > すべての記事 > 医薬分業ネクストステージ > 門前形式の薬局が流行 – 医薬分業ネクストステージ2

門前形式の薬局が流行 – 医薬分業ネクストステージ2

544view

日本の年間医薬品生産高は8兆円ほどですから、この額はその3割にあたります。
医薬品生産高といってもイメージが難しいかもしれませんが、2兆5000億円といえば、実にニュージーランドの年間国家予算の半額に、フィリピンにいたっては年間予算額そのものの額に相当します。

ここまでくればコストとか医療費の無駄というようなレベルではなく現実問題として不可能な話です。
 

 
 

門前形式の薬局が流行

徒歩
このため日本では門前の病院や医院の薬を揃えて、そこで処方された薬を供給するという、いわゆる門前形式の薬局が流行しました。他の薬局へ行くと薬がなかなかすぐに揃わないという現実があるからです。

多くの薬局では処方箋を応需するために、他の薬局から薬を譲り受けたり、卸に緊急配送を頼むなりかなりの努力はしています。

ですが、こうした非効率な方法では、特に広域病院の場合、門前の薬局と比較すると経営効率も悪くなり、また患者さんから見た利便性も悪くなります。

簡単に言うとかかりつけ薬局は、経営競争に敗れた電気製品の小売店と同じように一部の量販店に顧客が集中するということにもなりかえないのです。

 
医薬分業は、本来患者さんの居住地や勤務地などの近くにあって一元的に管理して意味があるのですが、広域病院の門前薬局で薬をもらっていたのでは院内の調剤所とあまり変わりません。患者さんも医薬分業の意味を知らないままにこの制度が進んでしまったために、今までの病院内で薬をもらうやり方に一番近い門前薬局に集中することになりました。

結果として、日本の医薬分業は病院内で投薬していたのと同じような行為が、数10メートル離れた所まで行かなければならなくなったうえに、値段が高くなって面倒になっただけの制度という見方さえ一部でされるようになってしまいました。
 
 

海外での代替調剤

海外の薬局
海外ではどうでしょうか。
ドイツでは流通している医薬品は日本よりはるかに多い4万種以上と言われていますが、代替調剤の制度が導入されており、そのお陰でどこの薬局へ行っても薬がもらえる面分業が成立しています。

欧米の国々ではどこも面分業であり、この代替調剤が認められています。医薬分業制度と代替調剤制度、実はこの2つは表裏一体のものなのです。

しかし、日本でも遅ればせながら2008年の4月から処方箋の様式が変更され、医師が特に変更不可の記載をしない限り、処方箋を応需した薬局で処方医の承諾を得ることなく先発医薬品をジェネリック医薬品に変更したりジェネリック医薬品を別のジェネリック医薬品に変更してもよいという制度が施行されました。

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「医薬分業ネクストステージ」カテゴリの関連記事