HOME > 薬剤師の職場口コミ > 薬局薬剤師として思うこと、職場選びについて

薬局薬剤師として思うこと、職場選びについて

仕事の内容について

調剤、監査、投薬、服薬指導

薬剤師という職業を選んだ理由やキッカケを教えてください

薬剤師という職業を選んだのは正直なんとなくでした。もともと自分一人でも衣食住に困らない程度に生きていける職業を探しており、たまたま自宅から通える範囲に薬学部があったため薬学部に入り薬剤師を目指すことになりました。

口コミや体験談を教えて下さい

実際に働いてみて実感したことは、自分の予想よりも仕事内容がハードだったこと、また責任の重さです。
薬局にもよりますが、私の勤めていた薬局は週休2日制でしたが1日休み×2ではなく、半休2日と1日休みでの週休2日でしたので、これが毎週となると思っているよりキツイです。人数が揃っている大手チェーンの薬局であればきちんとした完全週休2日としてお休みをいただけると思います。また、年末年始のお休みやお盆休み等は門前の病院さんによりますので、世間一般の方たちよりトータルでのお休みは少ないです。
責任の重さというのは、やはり様々な薬を扱うわけですし、重いお薬から軽いお薬まで様々なものがありますが間違いは許されません。Dr.の指示通りの薬を調剤するのは当然のことですが、薬剤師にはそれ以外にもDr.の指示した薬が適切であるかという判断も必要になってきます。用量が適切であるか、この疾患に出していい薬であるか、その判断も薬剤師には必要になってきます。世間ではただ薬を用意するだけの簡単な仕事と思われていますが、実際にはその何倍もプレッシャーのある仕事でした。
これらのことを考えると、お給料面から見ると決してコスパのいい職業であるとは言えないです。お給料で一番いいのは薬局よりもやはりドラッグストアですね。

やりがいを感じたことを教えてください

やりがいを感じたことは、やはり一番は患者さんに感謝されることです。直接Dr.には言いにくいことも薬剤師になら気楽に話せる患者さんは多いので、そういう方々の力になれたときは嬉しく思いました。そうすると仕事も頑張ろうという気になり、職場内での周囲からの評価も上がります。また、明らかにおかしい用量であったり、ある疾患に禁忌の薬が出されておりそれに気付いて患者さんの健康被害を未然に防ぐことができたときにもやりがいを感じました。

「こうだったらもっと良かった」と思うところを教えて下さい

勤めているのが大きくはない薬局でしたので、やはり社長は他の薬局との差別化を図ろうとします(ほかの薬局より開局時間を長くする、宅配サービスを行う等)。となると、やはりどうしても人数が必要になってくるのですが人を雇うにはお金が必要です。ですから会社は新しい人を雇うよりも今いる人数で行うよう指示してきますので、一人あたりの仕事負担割合が大きくなって正直無茶な要求をしてくるようになります。社内の雰囲気がよく、アットホームな職場ではあり人間関係が良好でそこはとても魅力的ではあったのですが、小さな薬局ですので人の確保がうまくいかずに人手不足というのが当たり前でした。そのため、有給はあっても思うように休めない場合がほとんどです。その点、大手の薬局では人の確保(薬剤師)はしっかりしていますので休みもしっかりとれるところがほとんどと思います。勤めていた薬局がもっと大手であればと何度も思いました。
総合的な感想を教えて下さい
小さな薬局に勤めて思ったのは、正社員として働くには向いていないかな、ということでした。
パートとしてならこういう薬局もいいかと思います。特に今まで人間関係で悩んで来た方たちにとってはこの薬局はいい薬局だと思います。働いている人のほとんどが誰かの紹介であったり、皆優しく気さくな人ばかりです。変な上下関係も無いですし。しかし、やはり長く勤めることを考えれば勤務時間や給与、休日の面では圧倒的に大手のほうが魅力的なように私は思いました。それに、大手のほうが薬剤師としてのスキルアップのサポートもしっかりしています(研修費用の負担等)。ドラッグストアも同じことが言えます。ドラッグストアはどこも大抵大手ですので、総合的な面で充実しています。
結局、人間関係が良好なとてもいい薬局ではあったのですが、将来的なことを考えると働きやすいとは決して言えない薬局です。

掲載中の案件一覧