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コンジョイント分析~医療用医薬品 市場調査の適用5

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コンジョイント分析

実際の製品特性の比較をするのではなく、水準を様々に組み合わせた仮想の製品特性を参加者に提示して、それぞれの水準のプリファランスシェアに対する影響を属性ごとに独立して計算するという方法がコンジョイント分析です。

この方法が前提としているのは、顧客が製品の選択を行う際にそれぞれの属性を独立に評価しているということです。

その点、医薬品のような機能性製品は、顧客たる医師が、製品たる医薬品の持つ、属性たる機能をそれぞれ独立に評価して、その結合である製品特性に基づいて選択行動をとると考えられるので、コンジョイント分析に向いている製品であるといえます。

実査

医薬品の売上予測のための調査を行う上で、参加者のスクリーニングは重要です。
ワクチンやOTCを除けば調査参加者は通常、その製品のユーザーである医師または患者であり、一般消費者ではありません。

さらに、対象としたい医師は専門医であることが多く、あるいは患者を対象とした調査であっても、調査対象は調査の目的たる治療薬によって治療される疾患の患者であって、かつ調査パネルに登録されている者でなければならないので、この時点ですでに参加候補者の数はきわめて限られています。

そのことを念頭に置きつつも、考えなければならないのは代表性の問題です。
特に医師調査の場合、医師を万遍なくスクリーンするということが、必ずしも患者母集団の代表性を担保するものではないというに注意しなければなりません。

患者が人数としては少ない高処方医の下に集中しているような場合、高処方医の処方行動、価値システムを詳細に理解することの方が、あまり患者がいない医師の選好を理解することよりも重要です。

したがって、このような場合は調査の前のスクリーナー(参加者が望ましい性質を備えているかどうかを確認する質問で、ここで条件に合わなければ本調査に進めないようになっている)に持ち患者数に関する質問を加えて、参加者全体に占める高処方医の比率は一定数を下回らないように調整するという方法を取ることによって、高処方医のプリファランスが売上予測に確実に反映されるように工夫するとよいでしょう。

さらに、高処方医と一般参加者とをそれぞれ別々に分析し、プリファランスシェアに傾向の違いがあるかどうかを確認することも大事です。

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