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各種調査方法~医療用医薬品 市場調査の適用3

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各種調査方法

デプスインタビューとは定性調査の際によく用いられる方法であり、基本的な形式は一対一の面談です。
参加者一人ひとりに対して詳細に質問をすることができるため、思考パターンの解読といった心理的な側面にまで踏み込むことができ、探索型の調査に向いています。

スタジオに参加者を呼ぶ方法と、職場などを訪問する場合とがあります。
前者の長所はスポンサーである製薬企業が、マジックミラーの後ろから面談の様子を観察できることで、その際に追加の質問もリアルタイムで行うことができますが、短所は会場に呼ばなければならないために参加者の負担が大きくなり、その分リクルートに時間がかかりやすく、また費用負担が大きくなる傾向にあることです。

また最近ではペイシェント・ジャーニー調査や、エスノグラフィー調査といったような、患者を参加者としてその思考パターンをより深く掘り下げていくような調査方法も取り入れられています。

通常、市場調査を実施するにあたっては、調査を専門的に行っている業者に実務も委託しますが、実際に面談を行う面談調査者もその業者が用意する場合がほとんどです。

インタビューにおいて良い情報を引き出せるかどうかは、面談調査者の個人的技量に大きく依存しているため、デプスインタビューを行う際にはいつも一番良い面談調査者にお願いすることがきわめて重要です。

フォーカスグループ

定性調査において、デプスインタビューと並んで一般的なのがこのフォーカスグループであり、複数の参加者を一堂に集めてグループで話し合ってもらいながら情報を収集します。

医薬品の売上を予測する場合の調査としては、患者におけるプリファランスシェアを評価する場合に有用です。
これもデプスインタビュー同様、ファシリテーター個人の技量が調査の質を大きく左右します。

この手法の有用な点は、特に初対面の患者どうしが自らの疾病について語り合ううちに、様々な語彙や概念などに触れて自らの疾病に関する輪郭が定まっていき、他者に対してより詳細に説明することができるようになることです。
このようないわば対話に伴う情報の成長とでもいうべきものは、デプスインタビューではなかなか得られません。

一方でフォーカスグループの欠点は、発言者の意見が専門性や権威、またはいわゆる声が大きい人などに影響されてしまい、実際の母集団の思考プロセスやパターンを調査の場で再現できない可能性があることです。

また特に専門医などを参加者としたフォーカスグループ調査を行おうとすると、もともと母集団の人数が少ないためお互いに知り合いであるケースも多く、そのような場合には率直なコメントをもらいにくいような場合もあります。

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