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探索型調査及び検証型調査~医療用医薬品 市場調査の適用2

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定量調査及び定性調査

標本の数が増えるに従って調査の信頼度が上がること、母集団を推定するにあたっては標本の代表性が重要であること、仮に標本にバイアスがあることがわかっている場合でも、バイアスの本質を理解し適切に統計量を補正して母数の推定を行うことが重要であること、などの留意点があります。

一方、定性調査はこのような定量化・数値化されない情報、たとえば言葉や行動などの情報を収集するために実施されます。
この調査の趣旨はその目的によって様々であるが、売上予測の局面では主に治療自体の把握のために用いられます。

すなわち、治療フローを構築し、アンメットニーズを理解し、既存治療に対する満足度、疾患の治療に関する充足度などを把握することができます。
たとえば、スピリーバを処方されているCOPDの患者が二次無効となった場合に、次にどのような治療を施すのかという順番や、スピリーバについて困っていること、などは定性調査によって理解することができます。

このような定性調査は、対面インタビューによる対話の形をとることが一般的です。
また、専門家による専門的なコメントの方が市場を理解する際に有用である場合も多く、標本の代表性は余り問題にならない場合もあります。

通常は定量調査と比較すると参加者の人数もサンプル数も少ないですが、一人ひとりから得られる情報の量は多いです。

探索型調査及び検証型調査

実際に調査を行ってみるとわかるのですが、1回の市場調査から新たに得られる情報の量は非常に限られています。
そのような中で重要なことは、適切なアサンプションを立ててそれを検証することです。

そのような調査は検証型調査と呼ばれ、そのアサンプションがどの程度正しいのかということに焦点を絞った調査になります。
例えば、製品Aへのプリファランスシェアがx%であるというアサンプションを確認するような調査が検証型であると言えます。

しかし、調査の目的によってはもう少しとらわれない形で自由に発言をしてもらい、市場の構造と参加者の思考パターンに関するアサンプションを立案できるような情報を得たいというような場合もあります。
そのような調査は探索型調査であるといわれ、後に検証型調査で検証するためのアサンプションを立案するためのオープンな情報を得るために実施されます。

製品Bはファーストラインで使われているのか、セカンドラインなのか、どのような併用薬と使われるのか、使用に関して留意している点は何か、などの質問はすべてあらかじめアサンプションを立てておくよりも、自由に話してもらった方が製品に関する理解が深まる場合があります。

売上予測のための調査を行う場合、一般的に定量調査は検証型であることが多く、定性調査は探索型である場合が多いが、両者を複合させて実施する場合も多いです。

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