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解決課題と調査目的との定義~医療用医薬品 市場調査の適用1

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顧客の好みは最終的には顧客に聞いてみなければわからないのであり、その「顧客に聞く」というプロセスが市場調査、あるいはマーケティング・リサーチなのです。
売上を予測する際に実施される市場調査について議論してみましょう。

市場調査の一般論については、良いマーケティング・リサーチの専門書が数多く出版されているのでそちらに譲り、ここでは医薬品の売上予測に関連する部分だけに注目して議論します。

解決課題と調査目的との定義

売上予測の際の調査の大きな目的は、予測を構築する要素に関するアサンプションの立案または検証、あるいはその両方であり、多くの場合は治療実態と自社製品の医師におけるプリファランスシェアの把握です。

売上予測を構築する際には、最初に構築にあたって必要な情報を一覧にし、何がわかっていて何がわかっていないのかを明確にし、予測を立てる上で必要な情報を特定します。

その上で、その情報を得る手段として市場調査がふさわしいと判断された場合にはじめて、市場調査を実施するのです。
このように調査の目的、得たいと思う情報をあらかじめはっきりと特定しておくことは、調査の設計を行う上で極めて重要なプロセスです。

調査の設計

市場調査は設計がすべてであると言っても良く、調査目的に沿った形で細心の注意を払って調査を設計していく必要があります。

ここでは、売上予測で用いる調査において良く用いられる調査方法に対象を絞って、その分類を解説します。

定量調査及び定性調査

定量調査とは、調査のデータが数値化できるように設計された調査です。

この調査の趣旨は、標本におけるある統計量に基づき母数を推定することにあります。
したがって、この調査からの出力は、統計量として定量化できるものでなければなりません。

たとえば全国に2万人いるといわれる整形外科医のうち、100人を無作為に抽出して調査したところ、整形外科医が診療している関節リウマチ患者のうち生物学的製剤を使用している患者の割合の平均は20%であったので、整形外科医全体として20%の割合で関節リウマチ患者に生物学的製剤を使用していると推定する、というのが定量調査とその結果による母数の推定です。

この性質を考慮すると、定量調査は売上を予測する上で、とりわけ医師のプリファランスシェアを評価する上でもっとも大事な調査方法であるということが理解されるでしょう。

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