HOME > すべての記事 > その他、研究関連 > 製薬企業、プロモーションの主役に~薬剤経済学の効用1

製薬企業、プロモーションの主役に~薬剤経済学の効用1

114view

製薬企業、プロモーションの主役に

薬剤経済学は薬価算定に必要になるかもしれません。
中医協は「費用対効果の研究をすすめ、その結論が得られればルールの見直しを図り、それ以降に上市される新医薬品等に適用する」という了解事項を公表しています。

もしかすると薬価が不要になる時代がくるかもしれませんが、そのときは薬剤費が包括化されたときです。
納入価格だけを問題にする医療機関への売り込みに薬剤経済学の出番はありません。

費用と同時に効果も気にする医療機関なら、薬剤経済分析結果がプロモーションの主役になります。

病院、安くて良い薬選びの武器

院内で使用する医薬品の採用に関わっている場合には、仕入れ値を気にする事務方の意向か、学会の動向や製薬企業のMRの巧みな弁舌に影響されやすい医師の圧力を強く受けているかもしれません。

安くて良い薬を選び、そういった人々を説得しなければならないあなたには、薬剤経済分析結果が有効な武器となるでしょう。

薬局、質と価格についての患者への貯法撤去

厚生労働省の目指している保険制度の将来像は、患者が薬を質と価格で選ぶ時代です。
電化製品のような他の消費財において、消費者が当たり前にやっていることを薬にも適応しようとすることです。

そのためには、消費者への十分な情報提供が前提となります。
患者が薬を選択する場面に直接居合わせるあなたは、いくつかの薬について質と価格の関係を比較して患者さんに判りやすく説明する義務があるでしょう。

薬剤費をターゲットとした医療保険制度改革で高まる薬剤経済学の重要性

国民すべてが何らかの公的医療保険に加入し、わずかな一部負担金で何時でもどこでも同じ医療が受けられること、その医療は出来高払い制が中心であること、このような状況の下では患者も医療提供者の医療の費用には無関心でした。

医療は聖域」とか「人の命を金に替えるな」と言われてきたのも、そういう背景があって許されてきたのでしょう。

また、諸外国では医療費節約の主役となっている保険者が、わが国では力の発揮のしようがありません。
医療機関と直接契約することができれば、薬の使い方などについても注文をつけることができるのですが、あまりに保険者の数が多いために直接契約することはできず、言われるままに費用を支払っているというのが実情です。

しかしここにきて、経済の停滞が長期化し、保険財政の悪化が顕著になるにつれて医療の経済性が声高に叫ばれるようになりました。
考えてみると、物を買ったりサービスを利用したりするときにその質と値段を見比べて選ぶことは日常誰でもがやっていることです。

それにも関わらず医療については一般の人は何も言わずに言われるままに支払っているのは、自己負担の額も低いということもあるのですが、そもそも一体何にいくら払っているのか患者は知らされておらず、患者が選択する余地など与えられてこなかったからです。

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「その他、研究関連」カテゴリの関連記事