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生物学的等価性(バイオアイソスター)の意義~組み換え体医薬品・組み換え体医薬品の特色

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生物学的等価性(バイオアイソスター)の考え方は、メディシナル・ケミストリーの分野において非常に重要な意味を持つが、それは広い意味で非常に重要な探索の道具として用いられるためである。

主な理由として、その等価体が物理的、化学的な性質というより、生物学的性質に関連性があるからであろう。
フリードマン(Friedman)は生物学的等価性を、「同じタイプの生理活性を持つ等価体」と定義し、さらには反対の性質(拮抗薬)を示す等価体も生物学的等価体としてみなしている。

またソーンバー(Thornber)の定義では、「広く同様な生理活性を示し、化学的および物理的な類似性を有する原子団や分子」としている。
実際のメディシナル・ケミストリーの分野では、さまざまな要因でドラッグデザインにより見出された有望な化合物の研究が先に進めない状況に陥ることがある。

そんな時にバイオアイソスターの考え方を導入することで解決できる場合がある。
その意味では大変意義のある考え方といえる。

組み換え体医薬品

組換えDNA技術を応用して製造されるペプチドまたはタンパク質を有効成分とする医薬品のことをいう。
これまで、天然に微量にしか存在しないタンパク質や、それを含む原料の入手が困難な場合、医薬品として利用することはコスト面などから不可能であった。

1980年頃から、組み換えDNA技術を含むバイオテクノロジー技術を応用して、従来微量にしか入手できなかったタンパク質の生産が可能となり、医薬品として利用できるようになった。

組み換え体医薬品の特色

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現在の医薬品の多くは低分子有機化合物であり、植物や動物組織などの天然材料からの抽出・精製や、多段階からなる化学合成過程によって生産されている。

一方、組換え体医薬品はペプチドまたはタンパク質であり、動植物の組織から抽出・精製するよりもそれらをコードする遺伝子を単離し、それをもとにバイオテクロノロジー技術で生産する方が製造過程も簡略化でき、低コストでの生産が可能である。

これはアミノ酸が連鎖したペプチドやタンパク質の製造に応用できることであって、低分子有機化合物の製造には不向きな手法であり、逆に、タンパク質を化学的に合成することにはメリットはない。

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