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キーワードは「医薬品」「対照治療法」「費用」「効果」~薬剤経済学への期待

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薬剤経済学の位置づけ

薬剤経済学の講義は、欧米ではごく普通のこととして「薬学教育」の中に位置づけられています。

欧米の医療現場は厳しい経済的な制約の中での実践を強いられており、薬の専門家としての薬剤師にも、薬剤の選択に際して有効性や安全性に加えて経済的な配慮が求められるからです。

薬剤経済学の分析

薬剤経済学の教科書では、薬剤経済学の分析は、関連するいろいろな立場に立った分析をするように、財政への影響を見るようにと勧めています。

また、分析の対象とする効果は、血圧の低下だとか検査値の変化だとかといったサロゲートエンドポイント(代理評価項目)ではなく、死亡率のようなプライマリーエンドポイント(主要評価項目)をとれといいます。

しかし、今薬剤経済学を理解したい、使ってみたいと思っている人の大部分は、もっと違うことを期待しているのではないかと思われます。

効果の指標

例えば、薬価算定に薬剤経済学的な手法を使ってみたいと考えている人は、厚生労働省の保険局や中央社会保険医療協議会(中医協)のメンバーを説得できればよいし、病院内での新薬採用の判断に薬剤経済分析結果を使ってみたいと考えている人にとっては、病院の経営者を説得できればよいのであって、社会だとか、財政だとか大それた事を考えているわけではありません。

中医協のメンバーや病院の経営者が、自分たちが損をしてまで社会全体の利益を図ることを考えるとは思えないからです。

サロゲートエンドポイントは確かにプライマリーエンドポイントとの関連が明確でなければ、効果の指標とはなり得ないのですが、現にそれを目標に治療が行われている以上、それを効果の指標として薬剤の選択を行ってもよいはずです。

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