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割引・感度分析~薬剤経済分析法2

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分析が長期にわたる場合の問題点

分析が長期にわたる場合、費用や効果が生じる時期に違いが出てきます。これを時期に関わらず同一に扱ってよいかという問題があります。

単純に言えば、10年後にならなければ一万円が手に入らないならば、今9000円手に入れる方がよいと考えるかもしれないということです。
効果についても同様に、今手に入る効果の方が、1年後に手に入る効果よりも価値があると考えることもできるわけです。

割引

そこで経営薬剤経済分析では、すべての費用や効果をある一つの時点(通常は開始時点)の価値に換算をして比較が行われます。
この場合は10年後に生じる1万円の費用は、現在価値に直して例えば9000円とするということです。これを割引といいます。

割引率としては年0~10%程度まで様々です。費用と効果を同じ割引率としている論文もあれば、異なる割引率を適用している論文もあります。

感度分析

モデル化を行うに際し、数多くの仮定や前提を置かざるを得ないことを述べました。
これらには、単純化するために用いた仮定や前提、十分な資料が入手できないために用いた仮定や前提、実際の医療にシミュレートするために用いた過程や前提がありました。

これらの前提や仮定が正しくなければ、分析結果は全く意味のないものになります。
また、得られた成績自体も絶対的なものではありません。

例えば有効率をみても、臨床試験の結果は、その薬の対象となる患者全体を母集団とした集団から抽出した標本集団で行われた結果で、それを基に母集団での効果を推定しているわけですから、当然、ある信頼限界を持った幅としてとらえられるべきです。

これは、副作用の発症率や、症状が進行する率などについても同じことがいえます。

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