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読者が自分の必要とする状況に当てはめられるか~薬剤経済分析を論文評価に活かすポイント6

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研究結果の提示と考察は利用者に関心のあるすべての問題が含まれているか

薬剤経済分析で大切なことは、分析結果を一般化できるかということです。

意思決定者が意思決定をしなければならない状況で分析を行うことの必要性を繰り返し述べてきましたが、論文となるとそうもいきませんので、読者が自分の必要とする状況に当てはめられるかどうかの判断材料を、論文の中で提供しておかなければならないということです。

また、薬剤経済分析は費用対効果を比較することになるので、費用そのものが総額でいくらになるのかは無縁です。
しかし、意思決定者のために分析結果を提示するとなれば、その新しい治療法を導入するにはいくら用意しなければならないのかを示さなければなりません。

本来、限られた予算の中で最も良い治療をという主旨のはずですから、当然といえば当然であり、予算が許せば、比較したプログラムを複数並行して行うということだって可能になります。

保険財政への圧迫を懸念

以前、インターフェロンにC型肝炎の適用が追加されたときに、保険財政への圧迫を懸念して保健医療には使用が限定されたことがあります。

患者さんや医療現場からは不満の声があがったのですが、薬剤経済分析がきちんと行われていれば、おそらくみなさんに納得のいく説明がされたのではないかと思います。

当時はまた、インターフェロンの薬価が高かったために、薬剤購入に予算枠のある病院では大量に購入することができず、診断だけしてインターフェロンの投与は他の医療機関に任せるというようなことがみられました。

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