HOME > すべての記事 > 薬剤経済分析 > 社会の立場からの薬剤経済分析~薬剤経済学 分析の視点を踏まえる7

社会の立場からの薬剤経済分析~薬剤経済学 分析の視点を踏まえる7

179view

間接費用も考慮して費用対効果を求める

薬剤経済学ではこの他に「社会の立場」というのがあって、多くの文献では本来の目的とする立場に加えて、この「社会の立場」での分析が行われています。

この社会の立場での分析では費用として直接費用だけでなく、間接費用もすべて考慮し、社会にとっての費用対効果を求めるのが普通です。

社会にとっての費用対効果とは

しかし、本来「社会にとっての費用対効果」とはどういうことでしょうか。

社会の費用とは、ある行為(ここでは治療)によって社会を構成している人、一人ひとりに生じる費用の総和であるはずです。

同様に、社会の効果とは、一人ひとりに生じる効果の総和でなければなりません。

その範囲は限りなく広い

ある疾病に対する治療薬を考えた場合、その疾病にかかっている人は当然ですが、医療関係者や介護する人、あるいはその人の家族とか友人とかその人の疾病を治療することで影響を受ける人、その人の家族とか友人などが影響を受けることによってさらに影響を受ける人、というようにたどっていく必要があります。

もしその治療費用の少なくとも一部が税金や保険でまかなわれるとすれば、その範囲は限りなく広くなります。

例えば、政府からある種の疾患の治療に対する補助金が支払われている場合、総予算枠が決められているのが普通です。
ある特定の疾患に対する費用を減らすことができれば、それだけ多くのお金を他の疾患の治療に振り分けることができ、そちらの疾患にかかっている患者さんは大きな恩恵を受けることができます。

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「薬剤経済分析」カテゴリの関連記事