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薬価差や人件費はマイナスの費用に~薬剤経済学 分析の視点を踏まえる3

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病院経営者としての立場

病院長の立場はどうでしょうか。
病院経営者という観点から考えると「費用」は収入と支出の差ということになります。

支出は、薬や材料あるいは検査の試薬などの物代、人件費、機器などの設備費などが考えられます。
収入は、その医療行為に対して医療保険や患者から支払われるフィーです。これらは、効果を臨床効果や効用値で表す場合の考え方です。
もし効果をお金で表すのであれば、費用は支出のみとし、収入は便益に加えればよいことになります。

例えば薬について言えば、支出、すなわち購入価格よりも医療保険等から入ってくる方が多い、いわゆる薬価差があるのでマイナスの費用ということになります。

人件費については、当然それ以外の業務も行っているわけですから、時間で按分するなどの工夫が必要です。
機器などについても同様で、他の目的にも使うものであれば、耐用年数等を考慮した按分というのが妥当な考え方です。
これらの費用は、その病院での購入価格や人件費を使います。

出来高払いの場合

出来高払いの場合には、診療報酬点数で薬価差の様に一般には赤字にならないように点数が決められているので、全体としてもマイナスの費用になります。

診療報酬で考慮されていない事務員の人件費や、洗濯代など、あるいはその治療を行う上で医療専門家の訓練が必要な場合に、その費用などをどのくらい考慮するのかが問題になるぐらいでしょう。

このように出来高払いの場合には、費用の点ではほとんど差が出ません。
あるいは、いくら安く買えるか、人件費をいくら低く抑えられるかによって決まります。

病院における有効率

そこで効果が問題になりますが、これにはその病院での有効率などを用います。
新たにその病院で測定するか、カルテなどからのレトロスペクティブなデータを用いるかは、病院長の考え方次第です。

マイナスの費用ということは例えば、治療が長引けば長引くほど利益が上がるというようなことが生じる可能性があります。

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