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病院薬剤師への説明・求められる定型情報~薬剤経済学 分析の視点を踏まえる1

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病院での薬の採用費

今度は病院での薬の採用を考えてみましょう。
これを「MRが病院に薬剤経済分析の結果を説明する」という想定で考えてみます。

分析の立場、説明する相手が、薬を使う医師なのか、採用にかかわる薬剤師なのか、あるいは病院の経営を考える病院長なのかで違ってきます。

MRの場合、最近は薬剤部に情報を届けることが多くなっていると思うので、まず病院の薬剤師に説明する場合を考えます。
病院の薬剤師は情報を収集したり、その質を評価することに慣れています。従って、薬剤経済分析結果も教科書どおりのものを要求されるでしょう。

費用について

「費用」は、直接費用とよばれる薬剤費や診療に要する費用です。
時には患者のことを考えて、生産性にかかる費用や交通費など診療を受けるために必要とされる費用、あるいは家族の支払う費用などを考慮するよう求められるかもしれません。
薬剤費は薬価で計算し、診療に要する費用は診療報酬点数表を利用します。

診療に要する費用には診察料、入院料、手術料、検査料、注射等の技術料、併用する薬剤や効果が不十分なときや副作用が発現したときに治療する費用などが含まれます。

人件費は診療報酬点数表の中に含まれると考えられるので、原則としては不要です。

生産性に関する費用とは病気で休業したことによる収入の減少のことで、平均賃金などを利用します。
同様に家族の看護を金銭に換算することも行われます。このような場合、老人や女性だと低くなるけれどもそれでよいのかという問題があります。

効果について

「効果」については、きちっとした臨床試験に基づくものが求められるでしょう。

ダブルブラインド比較試験を理想とします。あるいは、いくつかの比較試験を組み合わせたメタアナリシスによる結果を使います。
「比較対象とする治療法」は標準的なものでなければなりません。

わが国には多くの場合、治療ガイドラインがあっても十分には普及していないので、標準的な治療法を決めるには多くの専門医の意見を聴取するようなことも行わなければなりません。

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