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プロドラッグ・イオントフォレシス〜経皮投与製剤の特徴と利点2

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プロドラッグ

プロドラッグとは、製剤学的あるいは生物薬剤学的に欠点を有する薬物分子を化学修飾し、その物理化学的性質を調節することによって欠点を克服した化合物で、それ自体は活性を示さず、投与後体内で化学的あるいは酵素的に親薬物に変換されて薬理効果を発現するものをいう

プロドラッグ合成の際に用いられる修飾基にはさまざまな種類があるが、一般的には薬物の脂溶性を増大させるような修飾基を用いてプロドラッグ化が行われている。

また、吸収部位局所で薬理効果を発現した後代謝され、全身的には副作用発現が抑制されるように設計された誘導体も開発されているが、こうした誘導体をアンテドラッグと呼び、酢酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンなどが実用化されている。

イオントフォレシス イオントフォレシスは、皮膚に電流を流すことにより荷電薬物を皮膚に強制的に透過させる方法である。
この場合、電流は主に抵抗の小さい付属器官を通って流れるため、通常の経皮吸収では寄与が小さいといわれている付属器官を通って薬物が透過すると考えられている。

また、通電によって生じる水の流れに乗って、荷電していない薬物の透過性も増大することが知られている。
この方法を用いると比較的高分子薬物でも皮膚透過が可能になるため、インスリンなどのペプチド性医薬品の経皮送達に関する研究が盛んに行われている

また、イオントフォレシスの場合、皮膚に通電することによる皮膚障害が問題となっているが、パルス状に電流を流すことによってこの問題を回避できる。

ソノフォレシス

ソノフォレシスは、皮膚に超音波を照射することによって薬物優秀を促進する方法である。

ソノフォレシスによる吸収促進機構は、超音波照射によって角質層内に生じた空砲を介して薬物が容積流輸送されるため、皮膚透過性が増大することによって考えられている。

また分子振動に基づく熱的効果により皮膚の温度が上昇し、これによって薬物拡散性が増大することもソノフォレシスによる吸収促進機構の一部であると考えられている。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、高電圧パルスを短時間照射することによって膜透過性を上昇させる方法であり、しばしば遺伝子などの高分子をin vivoやin vitro細胞内に導入するために用いられてきたが、最近では本方法が薬物の経皮吸収促進にも用いられている。

本方法は、物性の異なるきわめて広い薬物や粒子の経皮吸収改善に有用であり、分子量の小さなイオン性薬物をはじめペプチド、オリゴヌクレオチド、DNAなどの高分子薬物、さらにはマイクロスフェアーのような粒子の経皮吸収が本方法の適用により増大することが報告されている。

エレクトロポレーションによる薬物の経皮吸収促進機構としては、高電圧パルスの負荷により脂質層に一時的に水孔形成が起こり、これを介して薬物透過が促進されると考えられる。

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