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経皮投与製剤と経粘膜投与製剤〜徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質2

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経皮投与製剤と経粘膜投与製剤

経皮投与製剤では1回の貼付で、2〜3日間の長期にわたって薬物を放出するEVAを用いた膜制御型のもの、あるいは感圧接着剤であるアクリル酸系ポリマーの基剤などに薬物を分散したマトリックス制御型の製剤がある。

時間治療のラグタイムはいずれの場合も薬物の拡散速度の遅い素材を貼付する面に加えることで作ることがでる。

子宮や膣への徐放製剤としてはシリコンゴムや生体親和性の良好なEVAなどが用いられ、円形やT字状に成型されたマトリックス型やリザーバー型のものが使用されている。

注射剤

徐放性注射剤として難溶性塩の懸濁剤や、リポソームあるいは徐放性素材によるマイクロカプセルや埋め込み剤などに成形したものがある。

生体親和性の良好な徐放性基剤としては生体内分解性ポリマーのポリ乳酸(PLA)やポリ乳酸・グリコール酸(乳酸・グリコール酸共重合体:PLGA)が汎用されている。
これによってマイクロカプセル型注射剤にしたものは注射時の麻酔が不要で容易に投与できること、薬物を放出した後、基剤は分解して安全な乳酸とグリコール酸として排泄されるので取り出す必要がないなど、患者に優しい薬剤とすることができる。

経皮投与製剤の特徴と利点

 皮膚への薬物適用は古くから行われており、製剤学的には軟膏剤、硬膏剤、パップ剤、パスタ剤、リニメント剤、ローション剤など多岐にわたる剤形が使われてきた。

従来、これら薬剤の多くは局所的な治療効果発現を目的に用いられてきたが、最近ではニトログリセリンやスコポラミンの場合のように、全身的な作用発現を期待する製剤も開発されている

特に近年、医学、薬学の発展に伴い、微量で生理活性は強くかつ、副作用が発現しやすい新しいタイプの薬物が数多く開発されてきた結果、これら薬物の有効性や安全性を精密に制御できる投与形態の開発が重要な課題となり、投与経路としての皮膚の重要性が再認識されている。

このように、薬物の放出速度を制御することにより、持続的な全身作用発現を期待した経皮投与製剤を経皮治療システムと呼び、現在までにさまざまな経皮吸収製剤が開発され臨床応用されている。経皮投与製剤は注射剤や経口投与製剤に比べ、さまざまな特徴がある。

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