HOME > すべての記事 > 薬剤師の実態・仕事 > 公正競争規約の制度的特徴 – MRのプロモーション活動上の規制6

公正競争規約の制度的特徴 – MRのプロモーション活動上の規制6

639view

 
 

公正競争規約の制度的特徴

  • 広く意見を聴いて策定
    公取委は、規約を認定する際に各関係者の意見、学識経験者の意見等を聴く公聴会を開催したうえで認定している。公競規の内容が当該業界における正常な商習慣として、1つの判断基準となっており、規約の内容は当該業界の「景品表示法ガイドライン」としての意味をもっている。
  •  

  • 目的は違反行為の防止
    公競規は違反の摘発ではなく、むしろ違反の未然防止に重点をおいている。しかし違反防止の実効性を担保するために、規約違反に対してはペナルティを科することができる。
  •  

  • 業界特性を反映した内容に
    当該業界の商品特性や取引の実態に合わせたきめ細かいルールとなっている。
  •  

  • 業界全体が規約を守ることはカルテルにはならない
    公競規は、公正取引委員会の認定を得ており、カルテル等の独占禁止法違反として問題にされない。

 

公正取引協議会が業界のお目付役に

公聴会
公正取引協議会(公取協)は、「規約の施行基準、運用基準の作成」、「規約の遵守状況の調査」、「違反に対する措置」、「独占禁止法その他の公正取引に関する法令の研究」、「会員事業者に対する普及活動」等を行っている。

規約違反の行為を医療機関から求められたら
公競規は、医薬品業界が定めた自主的なルールであるから、医療機関等がこれに拘束されることはない。

しかし、公競規の認定に際しては、公聴会を開催して医療機関等から意見を聴いており、また、医薬品の取引における正常な商習慣、公正なルールとして理解と協力を求めている。

したがって、医療機関等から強い要請があり、やむを得ず景品類の提供を行った場合でも規約違反になる。

また、医療機関等が優越的な地位を利用して景品類の提供を要求したりすると、独占禁止法の不公正な取引方法(優越的地位濫用行為)の違反に問われるおそれがある。
 
公正競争規約の内容を理解しておく
景品類の提供が取引の誘引となってはならない

製薬企業は医療機関等あるいは医療機関に所属する医師等に対し、医療用医薬品の取引を不当に誘引する手段として景品類を提供してはならない。

ただし、医療機関等に対する金銭の拠出、物品の提供は一切負荷ということではない。取引の誘引手段と認められないものは制限されない。
 
景品類の提供が制限・禁止されるケース
・医療担当者個人に対する金品の提供、供応等
医療機関等に所属する医師、その他の医療関係者に対し、医療用医薬品の選択または購入を誘引する手段として提供する金品、旅行招待、供応等は制限されている。
 
・医療用医薬品の無償提供
医療機関等に対し、医療用医薬品の選択または購入を誘引する手段として医療用医薬品を無償で提供することは制限されている。ただし、一定限度の製剤見本、臨床試験用医薬品は提供できる。

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「薬剤師の実態・仕事」カテゴリの関連記事