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POCKETS~薬袋や一包化の方法・家族構成、仕事、生活環境、組織 – 実務で役に立つ薬歴管理1

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ここではPOCKETSという管理方法を紹介します。
POCKETSとは、薬歴の表書きに記載していく7つの項目の略称です。

POCKETSは順に、packageのP、organizationのO、characterのC、knowledgeのK、eventのE、time scheduleのT、signのSです。それぞれの頭文字をとってPOCKETSと略称しています。

POCKETSはSOAPのように時系列で記載していく方法ではありません。
主に薬歴の表書きに記載していく方法で、それぞれの項目の内容を追記したり改定を続けながら常に患者さんの全体像をつかみ、効率的で実践的な薬学管理を行おうとする手法です。

例えば、服薬にしても飲めていたり飲めていなかったりという場合に、調剤日ごとに見ていても全体を捉えることは難しくなります。総じてこの患者さんは薬が余り気味で飲めていないといった捉え方のほうが役にたつことがあります。

このようにPOCKETSは患者さんの全体像を捉えていく方法です。従来の調剤日ごとのSOAPはSOAPで記載し、部分はSOAPで捉え、それと同時に全体をPOCKETSで捉えるという関係になります。ではその方法を簡単に紹介します。
 

 
 

薬袋や一包化の方法(Package)

処方箋
患者さんにより薬袋を朝食後、夕食後に分けたり、一包化の場合の寝る前の便秘薬などPTPで分けたい場合などがあります。こうしたことを表書きに書いておきます。

錠剤を半分服用の場合など、あらかじめ割ったほうがよい人、自分で割る人、割ったものを一つずつ一包化したほうがよい人、あるいはまとめてビニール袋やケースに入れたほうがよい人など様々です。

また予製剤のある人や、薬袋の用意のある人など、薬歴の表書きに記載しておくととても便利で一人一人のニーズに答えやすくなります。
 
 

家族構成、仕事、生活環境、組織(Organization)

家族構成
ここでは組織や生活環境に関する内容を記載します。

それぞれの家族の構成や同居の有無、兄弟関係などを知っておくことは大事なことです。医学薬学的には、家族に糖尿病や脂質異常があるかといったこともありますが、他にも生活環境として一人暮らしではないかとか、子供でも年齢が近い場合、インフルエンザなどの感染の可能性、受験生かどうかなども大事な要因です。

車を運転するかとか、残業が多いか、介護をされているかなど、仕事や生活環境についても記載しておきます。仕事も事務系のように運動量の少ないものから身体を動かす仕事、あるいか外食が多いとか営業では酒席が多くなることもあります。

通勤環境やストレスの多い職場かどうかなども重要な因子です。できれば仕事の中身など生活環境を知ることは大事なことです。

車の運転をするのは毎日か時々かなど初回の問診時に聞いておくと、その後の服薬指導に有効です。車の運転が多い人は、花粉症の時期なら抗ヒスタミン剤の車の運転についての注意が大事になってきます。

酒席の多い方であれば、アルコールが薬に影響を及ぼす場合は指導が必要でしょう。

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