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医薬品卸の位置づけと役割・機能 – 医療における医薬品卸の貢献1

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医薬品卸の位置づけと役割・機能

医薬品卸企業は、2006(平成18)年改正薬事法では「卸売販売業」として位置づけられている。卸売販売業とは、都道府県知事の許可を受けて店舗を構え、管理薬剤師の管理下で、薬局および医薬品販売業者または医療機関に対してのみ、医薬品を販売する業者のことをいう。
 
 

「需要」と「供給」の橋渡しが医薬品卸の役割

社団法人日本医薬品卸業連合会の「医薬卸連ガイド」は、医薬品卸企業の基本的な役割について「医薬品の安全かつ安定供給は卸企業の基本的な役割です。医療機関が必要とする医薬品を、必要な時に、必要な量を、必要な場所へ、正確・迅速に供給するよう努力しています」と記している。

つまり、医薬品卸企業は「需要」(医療機関・薬局)と「供給」(製薬企業)を結びつけることが基本的・本質的な役割といえる。
 
 

物流・商流と情報が医薬品卸の機能

医薬品卸企業がその役割を果たすための機能は、物流機能、商流機能(販売)、情報機能の3つの機能によって構成される。

  • 物流機能
    物流機能は主に仕入れ(集荷)、補完、品揃え、配送、品質管理からなる。
    医薬品の安定供給を確保することは、製薬企業とともに医薬品卸企業にとっても重要な社会的使命である。また、医薬品の品質管理は法的にも幻覚な規定が定められている。

    近年、医療機関の院内物流(SPD:SupplyProcessingDistribution)や薬局への分割販売を行う医薬品卸企業も増えつつある。
    SPDとは、病院内において医薬品卸が、①Supply(供給管理)、②Processing(定数配置)、③Distribution(各部署への配置)を行うことで、以下のような内容である。

    院内の物品の情報と管理業務の流れをまとめて、専門の部署が計画的に統括する物品管理手法である。

    管理の対象となるのは、医薬品、診療材料、印刷物、事務用品、日用品、滅菌物ならびにリネン類等、院内で使用するすべての物品である。

  • 商流機能
    商流機能(販売)は主に販売促進、販売管理、適正使用推進、コンサルティングからなる。

    新薬の販売促進・普及活動、適正使用情報の提供活動、価格交渉等がある。1992(平成4)年に新仕切価制に移行してから、製薬企業(MR)が価格交渉に関与することが禁止され、医療機関との価格交渉、価格決定は医薬品卸企業(MS)に委ねられることになった。

  • 情報機能
    医薬品卸の情報機能とは、医薬品等に関する情報の収集および提供機能を指す。

    医療機関等への医薬品情報の提供、収集に関しては、製薬企業とともに医薬品卸企業にも法的義務が課せられている。また、生物由来製品については、医療機関等への販売情報を当該製品の製造販売業者へ提供することが義務づけられた。

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