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医薬品研究開発の流れとターゲット – 医薬品研究開発の基礎知識

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医薬品研究開発の流れを把握しておこう

医薬品の種(リード化合物)を見出し、開発化合物が選択されるまでの段階を扱う。
リード化合物とは、目的する生物活性を示す基本となる化学構造を有する化合物である。医薬品研究開発の出発点となるリード化合物を得るには、それに先だって創薬ターゲット(標的)分子とそのリガンドあるいは基質等を発見し、これらを用いてスクリーニング系を構築するステップを踏む。スクリーニングにより見出されたリード化合物は、将来の医薬品としての条件を備えるように最適化されて開発候補化合物となる。これらのプロセスの前半を基礎研究、後半を探索研究とよぶ。
次いで開発候補化合物は非臨床試験に移り、動物での有効性・安全性が確認されれば、開発化合物に至る。
 

創薬ターゲット(標的)分子や薬の作用相手

創薬の初期段階における最大の課題は、疾患治療に関係する創薬ターゲット(標的)分子を見つけることにある。これは薬の作用する相手であり、薬を鍵に例えれば、鍵穴に当たるもので、受容体・酵素・イオンチャンネル・核内受容体等がある。既存の医薬品を創薬ターゲット(標的)分子に基づいて分類すると、受容体および酵素に作用するものが大部分を占めるので、これらについて簡単に触れる。
 

受容体と酵素がターゲットの主流

受容体(主に、G蛋白質共役受容体)
受容体は主に細胞膜上に存在し、細胞外からの情報伝達物質(これをリガンドという)と結合し、細胞に応答を誘起する蛋白質である。例えば、春に繰り返し花粉に暴露されると、われわれの体内でヒスタミンが遊離され、ヒスタミン受容体に結合する。それに続いて起こる一連の情報伝達の結果、細胞の最後の応答として、目が充血し、痒くなったり涙が出たりする。ここでは、ヒスタミンがリガンドである。このような場合、リガンドがその受容体に結合するのをブロックする化合物は医薬品となる可能性があることを考えることができる。

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