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毒物や劇物を陳列する場所には鍵をかける – 毒物や劇物を扱う5

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鍵と表示が必要

毒物または劇物の販売業者は、毒物や劇物をほかの物と区別して、性質上鍵をかけることができない場所である場合(この場合は周りに堅固な柵を設けます)を除き、鍵のかかる設備に貯蔵します。

また、毒物や劇物を陳列する場所には鍵をかける必要があります。
毒物または劇物は、容器や被包だけでなく、貯蔵、陳列する場所にも、「医薬用外」の文字および「毒物」または「劇物」の文字を表示する必要があります。

なお、毒物および劇物は、飲食物の容器として普通に使用されるものに保存することを禁止しています。

廃棄するときも注意しよう

毒物や劇物を廃棄する場合は、中和や希釈などにより、毒物または劇物でないものに変えてから行うか、または地下に埋めたり海水中に沈めるなど、保健衛生上危害を生ずるおそれがない方法で処理する必要があります。

事故の対応は速やかに

毒物または劇物の販売業者は、毒物や劇物が盗難にあったり紛失したりすることを防ぐ措置を講じる義務があります。

また、毒物や劇物あるいは毒物や劇物を含有する物であって政令で定めるものが、店舗の外に飛散したり漏れたりすることや、流れ出したりしみ出したりすること、あるいは店舗の地下にしみこんだりすることを防ぐ措置を講じなければなりません。店舗の外でこれらを運搬する場合も同様の義務があります。

万一、毒物や劇物などが飛散するなど、不特定多数の人に保健衛生上の危害を与えるおそれがあるときには、直ちに保健所か警察署が消防機関に届け出るとともに、保健衛生上の危害を防止するために必要な応急の措置を講じなければなりません。

また、盗難にあった場合や紛失した場合は、直ちに警察署に届け出る必要があります。

いわゆる「和歌山毒入りカレー事件」が、1998年に起こりました。事件は、和歌山市のある自治会が開催した夏祭りで、主婦らが調理したカレーの鍋に、毒物である亜ヒ酸が混入され、食べた住民のうち4人が死亡、63人がヒ素中毒になったというものでした。同地区住民の元保険外交員の主婦が逮捕され、殺人罪などに問われ1審で死刑とされました。

ところで、被告人はこのような毒物をどのようにして手に入れることができたのでしょうか。
実は、被告人の夫はシロアリ駆除を職業としていました。

そう、つまり毒劇法にある業務上取扱者だったので、シロアリ防除業者のみが所有できるヒ素化合物が手元にあってもおかしくなかったのです。

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