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過酷な勤務環境・処方箋の書き方 – 医薬分業の誤解5

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さらには服用時指示のない頓服など、少なくとも単純に形式面だけでこれでもかというほど不備が多いのに心底驚いてしまいます。もちろん、きちんと書けている処方箋も多くあり徐々に改善されつつありますが、形式不備の処方箋を見ない日はまずありません。

これは特定の医療機関や医師個人の問題ではなく、それなりの割合で全国的にみられる現象です。

わからないときは当然医師に照会をしたり書き方の指導をしたりはするのですが、どちらかというとこうした処方箋を読み解けて一人前の薬剤師という非常に遅れた意識がまだまだ根強いようです。

わからないと気づいて問い合わせができた場合はまだいいのですが、誤解して調剤してしまった時は大変なことになります。実際にこうした記載ミスが原因で重篤な副作用が起きた例さえあります。
 

 
 

過酷な勤務環境

疲労
他業種からの目で見れば、医療現場でのミスや事故の中にはこのように起こるべくして起きているものが多く存在しているという気が常々しています。

例えば、病院では夜勤明けの医師や看護師がそのまま連続して日勤に入ったり、24時間連続勤務などがあたり前のように行われているようです。

現在の病院の医師の勤務状況は、ロンドンから成田まで操縦してきた旅客機のパイロットが、そのまま連続して成田からニューヨーク行きの便の操縦をするようなもので、そのような飛行機に乗りたいと思う人がいるだろうかと、どこかの病院の医師がこぼしていたことがあります。
 
 

処方箋の書き方

表紙に記載する
処方箋の書き方についても、これを医療職以外の一般の目から見れば大変なことが起きているという認識になるでしょう。

例えば、住宅図面をきちんと描けない建築士や訴状の形式を知らない弁護士と比較するとどういうことが起きているかがよくわかると思います。建築図面では1枚の図面中にmmやcm, mといった単位を混同して使用することはまずあり得ません。間違いの元になるからです。

ましてやメートル法とヤードや尺貫法を一緒に使うことなど皆無でしょう。訴状で勝手な略称や略号を使っていたらそれだけで訴訟に勝つことは難しくなります。世の中の企業では、見積書がきちんと書けない営業マンや、文字が読み取れないような発注伝票を書く社員を一人前と呼ぶことはまずありません。

薬学部の学生実習生を指導している薬局でも、まずは処方箋といういわば最初の出発点から教科書とまるで違うということを教えなくてはならないのです。

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