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一定のルールが必要~相互監視を行う医薬分業 – 医薬分業の誤解2

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そもそもの薬という性質を考えると、より一層医薬分業の重要性がわかると思います。薬は、本来一人一人に合った種類の薬を適量使用して、その役割が成立します。

ところで、その際にどのくらい買うかを決めることができるのは、特に医療用の医薬品の場合、消費者である患者さんではありません。

食品ならラーメンを買うのかハンバーグを買うのか消費者が決めることができますが、お腹が痛いときに胃潰瘍の薬か肝臓の薬かを一般的に消費者側が決めて買うことは不可能です。

薬の選択を誤れば症状が増悪することも珍しくありません。そこで医師が処方を決めているわけですが、薬の量や種類を決める人間が同時に販売もしていれば、その薬が不要であったり適切でなかったりしても誰にもわかりません。

そこで何らかのルール(規制)が必要になります。
 

 
 

一定のルールが必要

例えば、医薬品に比べてはるかに規制の緩やかな健康食品の世界を見れば、そのことはよくわかると思います。

健康食品は、問題のある広告宣伝、行き過ぎた販売行為、品質問題など多くの弊害を引き起こしています。根拠もなく効能効果をうたい、それを高価な値段で多量に売りつけているという事件がマスコミをにぎわせています。

医薬品の場合は処方をしているのが医師ですから健康食品ほどのことは起こりえませんが、それでも一定のルールが必要です。
 
 

相互監視を行う医薬分業

韓国
そこで登場するのが、薬を処方する人間と薬を管理する人間を分けることにより相互監視を行うという医薬分業です。

医薬分業は単に医師と薬剤師の相互監視というだけでなく、情報公開することで社会による監視という意味ももっています。これについては日本ではその意識が薄いようですが、医師が処方箋を発行し患者さんに手渡すということは、処方を公開するということでもあります。

韓国の医薬分業では、処方医は患者さんに処方箋を2枚発行することになっています。これは、1枚は薬局へ、1枚は自分の控えとするためです。日本では制度としてはこうしたものはありませんが、保険薬局で渡している医薬品情報提供文書に処方の公開の効果の一部を委ねていると考えることもできます。

本来の医師の処方をチェックするという薬局の機能からすれば、面分業のほうが優れていることは明らかですし、欧米では面分業の形態しかありえません。それどころか、英語やドイツ語などの欧米の言語には面分業や門前薬局という言葉もなければ、医薬分業という単語すらありません。

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