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なぜ薬の値段を国が決めているのか – 薬価基準制度1

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なぜ薬の値段を国が決めているのか

薬価基準は保険医療で使える医薬品の品目表と価格表の役目を果たしている
薬価基準は、保険医療に使用できる医薬品の品目と価格を厚生労働大臣が定めたものである。保険医が使用できる医薬品は、原則として「厚生労働大臣の定める医薬品」に限られており、この医薬品が「薬価基準収載医薬品」である。また、保険医療機関・保険薬局が診療報酬・調剤報酬の請求を行う場合、薬剤料は、薬価基準で定められた価格に基づいて算定する。
薬価算定の基準は、中医協了解事項として、薬価算定ルール「薬価算定の基準について」が保険局長名で通知されている。


薬価基準は、原則として製品ごとの「銘柄別収載方式」になっている

薬価基準の収載方式には、主成分の一般名で収載する統一名収載方式と、販売名で収載する銘柄別収載方式がある。統一名収載方式で収載されている医薬品は、日本薬局方収載医薬品、生物学的製剤収載医薬品、生薬、低薬価後発品(最も高い薬価の20%を下回るもの)で、これら以外の医薬品は、銘柄別収載方式で収載されている。


薬価はどのように決められているのか

新薬を薬価に加える時のルール
新医薬品の薬価算定は、類似薬効比較方式と原価計算方式で行われている。
類似薬効比較方式(Ⅰ)は、効能・効果、薬理作用および構造式の3つの観点から、新医薬品に類似すると考えられる既収載医薬品を比較対照薬として選定し、1日当たりの価格が比較対照薬と同じになるように算定される。類似薬効比較方式における補正加算として、画期性加算、市場性加算、小児加算がある。

新規性に乏しい新医薬品に適用される類似薬効比較方式(Ⅱ)は、薬理作用、効能・効果が類似した医薬品の価格の平均を超えない水準に薬価が設定される。
原価計算方式は、比較対照薬が選定できない新医薬品に適用され、製造原価や販売管理費、利益等を積み上げて薬価が設定される。
また、外国ですでに販売されている医薬品が国内で販売される場合、外国での価格と著しい乖離を生じないよう外国平均価格調整が行われる。


後発医薬品を初めて薬価に加えるときのルール

後発品が初めて収載される場合、先発品の価格に0.6を乗じた価格として算出する。ただし、収載品目数が20品目を超える場合、新たに収載されるものの価格は、先発品の価格に0.5を乗じて算定する。

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