HOME > すべての記事 > 薬剤師が知っておくべき法律知識 > 薬を渡すときに必要なこと – 薬剤師が知っておくべき法律知識9

薬を渡すときに必要なこと – 薬剤師が知っておくべき法律知識9

787view

処方医は処方せんに署名または記名・押印することになっています。

署名とは、名前を自筆することです。記名とは名前を印刷したりゴム印で押したりすることです。これらが満たされていない処方せんは不完全な処方せんです。処方医に問い合わせてからでなければ調剤はできません。

患者の診断名を記載する義務がないことに意外な気がする人もいるかもしれません。
 

 
 

使用期限の過ぎた処方せん

処方せんには使用期間(有効期間)があります。したがって使用期間を過ぎれば、処方せんがないのと同じことになりますから、これに基づいて調剤することはできません。この使用期間と処方期間とを混同しないでください。

たとえば1週間分の薬が処方されている場合、これは処方された日からではなく調剤された日から1週間分の意味ですから、処方された日の翌日に患者が処方せんを持ってきたからといって処方期間が短くなることはありません。
 
 

ファクシミリで送られた処方せん

医療機関から患者自身があらかじめ近所の薬局に処方せんをファクシミリで送るということが行われていますが、これには署名も押印もありませんから、正式な処方せんに基づく調剤とは認められません。

調剤の準備行為と考えられていますので、後で患者が持参する処方せんでの確認が必要です。処方せんを持たない代理の人が来た場合などには薬剤を渡すことはできません。
 
 

疑義照会の義務もある

処方箋
薬剤師は処方せん中に疑わしい点があるときは、処方せんを交付した医師、歯科医師、獣医師に問い合わせて、この疑問を解決してからでなければ調剤することはできません。明らかな間違いであっても、この手続きは必要です。

問い合わせは必ず処方医に対して行います。処方医に連絡が取れない場合でも、ほかの医師に問い合わせたのではこの規定を満たしたことにはなりません。
 
 

服薬指導の大切さ

薬物治療が適切に行われるためには、薬剤師から患者への服薬指導が的確に行われることが重要です。

薬剤師は、販売または授与の目的で調剤したときは、患者またはその看護に当たっている者に対して、調剤した薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供する義務が課せられています。
 
 

薬を渡すときに必要なこと

薬剤師は、調剤した薬剤の容器や薬袋に、必要事項を記入した上で患者に渡す必要があります。なお、調剤された薬剤は薬事法上の医薬品には当たらないので、薬事法で求めている表示、たとえば毒薬または劇薬に関する表示や使用期限に関する表示などは行う必要はありません。

>> 「現役薬剤師の転職体験談」に進む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

掲載中の案件一覧

「薬剤師が知っておくべき法律知識」カテゴリの関連記事