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調剤を行う場所には制限がある – 薬剤師が知っておくべき法律知識8

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調剤を行う場所には制限がある

薬剤師であれば調剤に従事することができます。しかし、調剤できる場所は薬局に限られます。ただし、これは「販売又は授与」の目的で調剤する場合の話ですから、それ以外の目的、たとえば調剤実習のような場合には適用されないことは言うまでもありません。

病院、診療所、飼育動物診療施設(いわゆる、「動物病院」)の調剤所でも薬剤師が「販売又は授与」の目的で調剤をしていますが、これは例外として認められています。

ただし、調剤できるのは、その病院、診療所、飼育動物診療施設で診療を行っている医師、歯科医師、獣医師の処方せんだけです。

そのほか、「災害その他特別の理由」により、薬剤師が薬局で調剤することができない場合にも例外が認められています。緊急な場合ですから、あらかじめ許可をとったり、後で届け出たりする必要はありません。
 
 

在宅では調剤できない

在宅での調剤
最近は、在宅医療に薬剤師も関与するようになってきましたが、この調剤できる場所の規定により患者宅で調剤することはできないことに留意しなければなりません。
だから、在宅で行えるのは薬剤に関する指導と管理に限定されているのです。
 
 

調剤に応じる義務

調剤は薬剤師の特権である以上、調剤に従事する薬剤師は、求めがあった場合には調剤に応じる義務があります。

これは「調剤に従事する」薬剤師の義務ですから、薬剤師の免許は持っていても調剤に従事していない者は、「お前も薬剤師だろう。これを調剤しろ」と迫られても断ることはできます。

「調剤に従事する」薬剤師でもあっても、過労などにより適切な調剤ができない場合など、正当な理由があれば断ることはできますが、処方されている医薬品を備蓄していないとか、閉店したからというようなことでは調剤を拒否する正当な理由になるとは認められていません。
 
 

処方せんによる調剤

薬剤師は医師、歯科医師、獣医師の処方せんによらなければ調剤することはできません。これは医療機関の中で調剤を行う場合も同じで、その医療機関の医師などの処方せんがなければ調剤できません。
 
 

処方せんへの記載事項

処方せんによる調剤の規定は、処方せんなしの調剤を禁止するとともに、不完全な処方せんによる調剤も禁止しています。

処方せんは様式が決められているわけではありませんが、処方せんに記載すべき内容は医師法に基づいて定められています。

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