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薬剤師が負う責務とは – 薬剤師が知っておくべき法律知識4

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免許はどうしたらもらえる?

薬剤師は厚生労働大臣の与える国家資格ですから、免許を取得するためには、国家試験に合格することが必須です。

国家試験を受験するためには、原則として薬学部あるいは薬科大学を卒業する必要があります。厚生労働大臣は、外国の薬学部を卒業したり外国で薬剤師の免許を受けた人にも受験資格を与えることがあります。

しかし、国家試験に合格しても、薬剤師の任務を果たす上で問題があると厚生労働大臣が判断した場合には、免許は与えられません。これは欠格事由とよばれ、それに該当すると絶対に免許を与えない絶対的欠格事由と、場合によって与えない相対的欠格事由とがあります。絶対的欠格事由としては、未成年者や家庭裁判所により正常な判断ができないと認定された成年被後見人や成年被保佐人の場合があります。

相対的欠格事由としては、麻薬などの中毒者の場合、罰金以上の刑を受けた人の場合などがあります。目が見えない、耳が聞こえない、口がきけない人の場合が以前は絶対的欠格事由でしたが、現在では相対的欠格事由になっています。

したがって、薬剤師免許を申請するときは、この欠格事由に該当するかどうかを厚生労働省が判断するのに必要な書類を添付した申請書を、住所地の都道府県を通して提出します。

そして薬剤師名簿に必要事項を登録します。この登録された時点で免許が与えられることになります。そして薬剤師には免許証が交付されます。
 
 

薬剤師が負う責務とは

法律
薬剤師は仕事上、他人の秘密を知り得る立場にあります。そのために厳しい守秘義務がかけられています。

刑法第134条では、薬剤師は、医師や医薬品販売業者、助産師、弁護士、公証人とともに具体的な名前が挙げられていて、正当な理由がないのに業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられることが規定されています。「正当な理由」があれば漏らしてもいいことになりますが、正当であるかどうかや漏らした本人が事前に判断することはまず困難でしょう。
 
 

民事上の責任も

また、薬剤師の仕事は人の命を預かるものですから、ミスによる健康被害は民法による損害賠償の対象となります。

損害賠償は自動的に行われるわけではなく、被害を受けた者が裁判を起こして請求することになりますが、裁判では被害を受けた側が相手に過失があったことを証明しなければなりません。

このような被害者側の負担を軽減する目的で制定されたのが、製造物責任法です。製造物責任法では、被害の原因となった製造物を製造または輸入した側が、その製造物に欠陥がなかったことを証明する義務があります。

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