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どうして法律は読みにくい? – 薬剤師が知っておくべき法律知識2

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法律ができるまで

言うまでもなく、法律は国会が制定するものです。しかし、日本ではアメリカなどと違って国会議員の先生方が法律案を作成する(「議員立法」といいます)ということはほとんどなく、大部分は政府が法律案を作成して国会に提出します(「政府提案」といいます)。

そのため、国(政府)が法律を作っているようにみえるでしょう。
 
 

法令の「法」って?「令」って?

ところで、細かいところまで法律で決めてしまうと、それを変更するのにも国会でも審議が必要となり、迅速な対応ができなくなるおそれがあります。そこで法律では、細かいことは別に決めるよう規定しています。

これが「政令」であり「省令」であり、「告示」なのです。

政令は内閣が定め、省令は各省が定め、告示は大臣の宣言です。

政令になるか、省令になるかは、その内容によりますが、それを決めるのは国会です。なぜなら、政令で定めるか、省令で定めるか、告示するのかは法律の中で明記されるからです。

その法律に関して一番よくわかっているのは、その法律を提出した各省ですので、省令に委ねられることがどうしても多くなります。

一方で、複数の省が関心のある内容は政令で定めるようになっています。
法律は「法」、政令は「令」、省令は「規則」と略称されるのが普通です。これらを合わせて「法令」と呼びます。
 
 

どうして法律は読みにくい?

疲れる
法律は、何らかの意図があって制定されるものですから、本来、その文面をみて内容を解釈するというのは変です。どういう意味かわからなければ、作った人間に聞いてみればいいのですから。

しかし、いつもそうするわけにはいかないので、人によって解釈が変わることのないように、慎重に言葉を選びます。

そのために、法律の文章は見るだけでうんざりするような難解なものになってしまうのです。
 
 

法律ができた時点では想像もつかないことが起こるのが世の常

それから、法律はその時点で考えられるあらゆるケースを想定して作られますが、時には想像もしなかったことを思いつく人がいます。法の網の目をくぐるというやつですね。これは違法ではないけれども、まあ、脱法行為ということになるのでしょう。

また、世の中の進歩が、法律の制定時には想像できなかったことをもたらすこともあります。

以前話題となった、某量販店による薬剤師不在時のテレビ電話を使った販売などがその例です。法律は社会の約束事だという原点に立ち返れば、こういった問題の是非は、法律を制定したときの精神で判断されるべきでしょう。

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