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タイム・トレード・オフ法 時間をやりとりする~効用値を決める方法2

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レイティング・スケール法

回答者には、これらの健康状態のままで変わることなく残りの一生を過ごすとしたら、それぞれの健康状態はこの物差しの目盛りのどこに位置すると思うかを考えてもらいます。

この場合、相対的な位置付けに注目します。
つまり、健康状態Aと健康状態Bの違いと、健康状態Bと健康状態Cの違いとでは、どちらがどのくらい大きいかが問題となるわけです。

これまでの説明は慢性の健康状態についての測定でしたが、一時的な状態に対しても測定は可能です。
その場合は、回答者は一定期間後に健康状態に回復するという条件を提示されます。

このレイティング・スケール法は、回答者が両端に近いところには印をつけたがらないとか、間を開けて印をつける傾向があるなどの問題点が指摘されています。

タイム・トレード・オフ法

二つ目はタイム・トレード・オフ法です。
「トレード・オフ」とは、「交換する」とか「相殺する」というような意味ですから、タイム・トレード・オフといえば、「時間をやり取りする」ことです。

タイム・トレード・オフ法では、回答者は二つの可能性を示されます。

一つは、今調べたいと思っている健康状態で平均余命、例えばy年生きるというものです。もう一つは、完全に健康な状態でそれより短いある年数、例えばx年生きるというものです。
どちらの場合も、その後は死を迎えるものとします。

値の求め方

回答者は二つのうちどちらかを選ぶよう求められます。
回答者は「そのような状態でy年生きるくらいならば、x年でいいから完全な健康状態で生きたい」と考えて、完全な健康状態でx年生きる方を選ぶかもしれません。

次に、このx年をいろいろと変えて、回答者が「どちらともいえない」と答える時点を見つけます。
そのときのx年とy年の比、x/yをタイム・トレード・オフ値=効用値とするものです。

ですから、調べようとする状態が完全な健康状態に近づければ、xはyに近い値になり、比は1に近くなります。
一方、調べようとする状態が非常に悪い状態である場合には、比は限りなく0に近づいていくでしょう。

一時的な状態を調べる場合は、いずれも一定期間後に死ぬのではなく健康を回復するものとします。
今調べようとする状態では、健康を回復する度にx年要するとしたとき、最も悪い状態で回復するまでを毎年y年(y<x)我慢する場合と比較します。

xとyの比から調べようとする状態のタイム・トレード・オフ値を求めます。

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