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物差しで測るレイティング・スケール法~効用値を決める方法1

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物の価値を効用で表す

効用とは、あるものに対する人の好み(選好)のことです。あるいはそれによってもたらされる満足度といってもいいかもしれません。
物の価値を効用で表すということは、とてもリーズナブルなように思えます。ある人にとって、同じものでも、状況によって手に入れたいという気持ちは違うからです。

例えば夏の暑い盛りの一杯のビールは、普段より高いお金を払っても欲しいと思うでしょう。
同じビールでも、1杯目はうまいが2杯目になるとそれほどでもないというのはよく経験するところです。

消費者は効用が最大になるように行動するとの前提を置くと、市場に供給される物の価格や量を決めることができます。
食品と電気製品というように目的が全く異なるものであっても、効用ならば共通の指標として物の価値を表すことができるからです。

健康状態の効用値を測定する方法

そこで、この効用という考え方を健康状態に当てはめて、その健康状態の価値を決めることが行われます。
健康状態が数字で表せるので、治療効果の測定など様々な評価に用いることが可能です。

この健康状態の効用値を測定する主な方法として、3つの方法は知られています。

それらは、レイティング・スケール法、タイム・トレード・オフ法、スタンダード・ギャンブル法とよばれています。
いずれの方法も、回答者へのインタビューを通して効用値を明らかにしようとするものです。

物差しで測るレイティング・スケール法

レイティング・スケール法は、ビジュアル・アナログ・スケール法あるいはカテゴリー・スケーリング法とも呼ばれます。
レイティング・スケール法では、まず物差しを用意します。

物差しの目盛りのたとえば一番上を100として、最も望ましいと考える健康状態を表します。完全に健康な状態です。
一方、一番下の0は、最も望ましくないと考える健康状態を表します。普通は「死」となります。

もし比較的穏やかな健康状態を問題にするのであれば、考えられる中で最も好ましくない状態を0とします。
しかし、この場合は後で「死」を0とする物差しに換算する必要があります。その上でいろいろな健康状態を回答者に示します。

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