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QOLの評価は質問票で~QALYを用いた費用効用分析1

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QOLの評価

QOLの評価は通常、質問票を用いて実施されます。

1つの方法は、直に患者に現在の総合的な健康度を聞いてしまうというものです。
例えば「現在の健康状態を0~100の間で点数をつけてください」と聞いてしまいます。

もう一つの方法はいくつかの質問の答えを総合して判断するというものです。
この場合、患者全体の健康度を把握しようとするわけですから、当然多項目にわたって質問が行われます。

これらの項目の大きな区分を領域(domain)あるいは次元(dimension)とよびます。

主観的領域と客観的領域

一般に領域には、患者の回答を必要とする主観的な領域と、外部から観察が可能な客観的な領域とがあります。

主観的な領域としては、健康と感じているかどうかとか、幸福と感じているかどうか、あるいはやる気がどの程度あるのか、周囲と協調できているかなどがあります。

また客観的な領域としては、痛みなどの自覚症状、着替え・食事・排便・入浴・移動などの日常生活動作(ADL)、電話がかけられるかというような、身体機能の状態、記憶などの知的精神状態、仕事・交友などの社会経済的な機能状態などがあります。

領域はもっと細かく分けられる

例えば、米国で開発されたSF-36とよばれる質問票では、大きく精神的健康因子と身体的健康因子と分けた上で、精神的健康因子として活力、社会面、精神役割、精神機能の4つの領域と、また身体的健康因子としては身体機能、身体役割、痛み、全般健康感の4つの領域、計8つの領域に分けています。

世界保健機関の開発したWHO-QOLでは、身体的側面、心理的側面、自立のレベル、社会的関係、生活環境、精神性・宗教・信念の6つの領域に分けられており、同様にSIP(Sickness Impact Profile)と呼ばれる調査票は12領域、NHP(Nottingham Health Profile)とよばれる調査票は13領域からなっています。

これらの質問票は健康度の一般的な測定を行うものですが、この他に癌や糖尿病など疾患に特異的な質問票も開発されています。

このように既に多くの調査票が考案されているのですが、そのうちの多くは使用に当たって開発者の許可が必要で時には使用料を要求されることもあります。

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