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原薬・製剤の決定と規格設定 – 規格・GMP 2

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品質の確保、品質の維持のために実施すべき要件

 

原薬の決定

原薬には、化学合成原薬、微生物や動物細胞などから製造されるタンパク質、ペプチド原薬などがある。化学合成原薬には、フリー体、塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ(生体内で分解し、親化合物が薬効を示す化合物)、不斉炭素をもつ光学活性化合物(ラセミ体、D体、L体)などの種類がある。最終製剤の剤形、投与ルート、安定性などを考え、さらに原薬の品質特性を考慮して最適な原薬を選択することが重要である。原薬の品質特性のうち、原薬中の不純物は製剤の安全性に影響する可能性もあるため、最終製剤への混入は最小限にしなければならない。不純物としては原薬の分解物、未反応の原料、副生成物、反応中間体、再結晶溶媒、触媒、カラム溶出物など、微生物や動物細胞などから製造される原薬では培地成分、菌体由来の核酸、タンパク質などが考えられる。そのため不純物を評価する場合には、原薬の製造プロセスも十分検討した上で行うことが重要である。
原薬の製造法は治験段階から商業生産まで製造規模や設備も供給量に応じ変わるが、治験段階から承認後まで、一貫性のある品質をもつ原薬が製造できる工程開発が必要である。また、原薬は治療現場での製剤の保管状態を念頭におき、原則的には良好な安定性(熱、光、湿度)を保持することが望ましい。

 

製剤の決定

製剤の処方は原薬の物理化学的性質および品質特性、賦形剤などを考慮し、剤形にふさわしい品質をもつことが重要である。また、製剤は投与(服用)されたのち、適切な部位で、適切な量の薬効成分が、適切なタイミングで放出できるよう、さらに疾患の特性や年齢層を考慮し、服用しやすくコンプライアンスを確保できることも視野に入れて設計されることが必要である。
製剤の製造は治験段階(治験薬)から承認後まで、一貫した品質の製剤が製造できるように配慮すべきである。また、多くの製剤は室温保存可能な製剤であるが、特殊な保存条件(冷蔵、冷凍)、特殊な包装(防湿、遮光など)が必要な製剤もある。

 

規格設定

同一品質の医薬品が患者に提供されるためには薬効成分である原薬、賦形剤、製剤のそれぞれが具備すべき特性を規格化する必要がある。規格とは、対象となる薬効成分などが製造に用いられてよいか否かの判定基準を示したものであり、判断に用いる分析法は日本薬局方の通則、製剤総則などを準用することを原則とする。

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