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症状悪化のリスクに対する疑義照会 – 疑義照会の効果的なやり方2

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多くの教科書では、薬の相互作用や新しい副作用など、薬としての知見の疑義照会が紹介されています。言うまでもなくこうした疑義照会は非常に重要で大切ですが、疑義照会はこうしたものばかりではありません。

出るはずの薬が足らないとか、余っていて不要と患者さんが言い出した薬を削除するなど、一見事務手続き的にさえ見えるような疑義照会も多くあります。
ですが、こうした疑義照会も薬物治療という観点からは重要です。数が足らなくて服薬すべき薬を服薬できないということは薬物治療の根幹にかかわります。

また残薬があり使用可能な場合にそれを使うことは、医療経済上は重複した薬を削るに等しい効果があります。
 

 
 

疑義照会の源は患者情報

患者さんと会話
ところで、こうした疑義照会が生ずる情報源の多くは前述したように処方箋だけではなく、患者さんから得た情報にもあります。

過去の薬歴から情報を得ることもありますが、それも含めて過去に患者さんへのインタビューから得た情報を源にすることが半分近くにのぼります。つまり単に過去や現在の処方歴を見ているだけでは十分な疑義照会はできないのです。

一般に面の薬局のほうが門前薬局よりも疑義照会率が高くなっているという報告が多いですが、その背景には複数の医療機関の処方箋を受け付けているということのほかに、患者情報の収集が上手くいっているからではないかと思われます。

患者さんの情報というのは、例えば便秘の副作用が出ているので便秘薬が追加になるはずが処方箋中に記載がなかったとか、次回が3週間先の予約なのに薬は今までと同じ2週間分だったとか、この薬は余っているからいらないとか、といったものです。

疑義照会を処方の検査工程と考えたときに、より一層こうした疑義照会の重要性がわかると思います。工場でいうと10個入りに7個しか入っていないとか、入っているものが違うとか、不要なものが入っているとか、に当たる内容のものです。
 
 

症状悪化のリスクに対する疑義照会

薬
また疑義照会は薬の副作用の回避というイメージばかりをもっている方が時々おられますが、実は薬の不足に代表されるような症状悪化のリスクに対する疑義照会が半分を占めています。

さらに患者満足という視点からは、よくわからない専門的な疑義照会をしてよりよい処方に変更してもらうより、目の前の薬があるかないかなどのほうがずっとわかりやすく印象にも残りパフォーマンス性があります。

何かをしてもらったという実感が一番湧くのがこうしたサービスです。

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