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酒精剤・芳香水剤・ローション剤・リニメント剤の定義と特徴〜代表的な液状製剤の種類と性質6

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酒精剤

<定義>
揮発性医薬品をエタノールまたはエタノールと水の混液で溶かした液状の製剤。
<特徴>
揮発性精油を主成分とする製剤が多い。
日本薬局方では、アンモニア・ウイキョウ精、サリチル酸精、ヨードチンキ精等が収載されている。

<製法>
医薬品をエタノールまたはエタノールと水の混液に溶かして調整する。

<容器、貯蔵>
本剤に用いる容器は気密容器とする。

芳香水剤

<定義>
精油または揮発性物質を飽和させた、澄明な水溶液。

<特徴>
製剤に使用した医薬品の臭味を有する。
主に矯臭の目的で、他の薬剤に配合して使用される

<製法>
精油2mLまたは揮発性物質2gに微温精製水1,000mLを加えて15分間よく振り混ぜて、12時間以上放置した後ろ過し、精製水を加えて調整される。
精油の溶解を速め、過量の精油の分離を容易にするためあらかじめ精油を固形粉末タルク、精製ケイ藻土またはろ紙に付着させておく溶解法別法が用いられる。

<容器、貯蔵>
本剤に用いる容器は気密容器とする。

ローション剤

<定義>
医薬品を水性の液中に溶解または乳化もしくは微細に分散し均質に製した、皮膚に塗布する液状の外用剤。

<特徴>
本剤は軟膏剤に比べて使用量が少量でよく、使用法が容易で、塗布感に優れる
特に毛髪のある部位に適用するのに便利である。
日本薬局方ではイオウ・カンフルローションが収載されている。

<製法>
医薬品と溶剤、乳化剤、懸濁化剤などと水性の液体に加え、全体を均質にする。
水性の液体は通例、常水または精製水が用いられる。
乾燥を速め、冷感効果を与えるエタノールや、皮膚の湿潤を保ち主成分を皮膚面に定着させることを目的にグリセリン、グリコール類が配合されることがある。

<容器、貯蔵>
本剤に用いる容器は気密容器とする。

リニメント剤

<定義>
液状、または泥状に製した、皮膚にすり込んで用いる外用剤。

<特徴>
ローション剤と軟膏剤との中間の稠度を持つ流動性の製剤が多い。
稠度の高い泥状のフェノール・亜鉛華リニメントなどは比較的安定であるが、一般に乳剤型および懸濁型のリニメント剤は乳化剤や懸濁化剤が汎用される以前の手法による製剤であるため分離を起こしやすいので、用時振り混ぜて使用する
エタノールを含有するリニメント剤は、薬物の皮膚内浸透を促進し、刺激または引赤作用を増強させることがあるので注意を要する。
また弱い収れん作用も示す。
展延性は油性溶液型製剤より劣るが、石けんを添加することで改善させることができる。

<製法>
医薬品を水、エタノール、脂肪油、グリセリン、石けん、乳化剤、懸濁化剤もしくはその他の適切な添加剤またはそれらの混合物に加えて、全体を均質にする。

<容器、貯蔵>
本剤には揮発性の成分を含有する製剤が多いので、処方により冷所に保存する。高濃度のエタノール性溶液型製剤は火気に注意する。

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