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リモナーデ剤・懸濁剤・乳剤の定義と特徴〜代表的な液状製剤の種類と性質5

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リモナーデ剤

<定義>
甘味と酸味があり、澄明な液状の内用剤。

<特徴>
酸を含有する白糖製剤ともいえる。
本剤の清涼感を利用し、発熱患者の止渇や食欲亢進、消化促進を目的に処方される。
日本薬局方には、塩酸リモナーデが収載されている。

<製法>
塩酸(0.5~1.0%)、クエン酸(0.5%)、酒石酸(0.5%)、または乳酸(1.0%)のいずれかに単シロップおよび精製水を加えて溶かし、必要に応じてろ過する。
単シロップ含有しているため変質のおそれがあるので用時調整し、適用な防腐剤(例えば、パラオキシ安息香酸エチル)を加えて品質安定性を図る。
医療機関では10倍濃度の溶液を予製しておくケースが多い。

<容器、貯蔵>
本剤に用いる容器は気密容器とする。

懸濁剤・乳剤

<定義>
医薬品を液中に微細に懸濁または乳化し均質に製した液状の製剤。

<特徴>
懸濁剤、乳剤ともに分散系製剤であり、多くの性質を共有する。
分散相が固体粒子である場合には懸濁剤であり、液滴である場合には乳剤である。
これらの製剤は分散粒子の凝集、沈殿などを起こしやすく、製造後の安定化または凝集体の再分散化などの対策が必要となる。
固体粒子が水中、または水溶液中に分散した系を水性懸濁剤、水と混じらない液体中に分散した系を油性懸濁剤という。
水性懸濁剤、O/W型乳剤の水相には特にカビが生えやすいので、保存剤の添加が必要な場合が多い。
保存剤にはパラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどが用いられる。
懸濁剤では、結晶多形の存在が薬効に影響することがある。懸濁剤、乳剤とも変質しやすいものは用時調整する。

<製法>
日本薬局方製剤総則において懸濁剤は、「医薬品に懸濁化剤又はそのほかの適切な添加剤と精製水又は油を加え、適切な方法で懸濁し、全体を均質にする」とあり、乳剤は、「医薬品に乳化剤と精製水を加え、適切な方法で乳化し、全体を均質にする」と規定されている。
乳化剤としてアラビアゴム、トラガント、ゼラチン、ポリソルベート80などが用いられる。

<容器、貯蔵>
本剤に用いる容器は気密容器とする。

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