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モニターが認識すべき「倫理」とは。倫理2~CRAという仕事

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モニターが認識すべき「倫理」とは、一体、どのようなものなのでしょうか。

規制

まず、規制という枠組みからアプローチしてみましょう。 

規制が唐突に世に出てきたわけではないことは、誰にでも理解できるかと思います。
何らかの問題が生じ、あるいは予測された結果、その課題を解消する目的で規制や規定といった類を公にしたと考えられます。

例えば、国内の法律に「公序良俗」、つまり、「公の秩序と善良な風俗」という視点があります。
具体的にみてみましょう。

 

公序良俗

法的には「国家・社会の公共の秩序と普遍的道徳を意味し、公序良俗に反する内容の法律行為は無効とされ、犯罪の違法性は実質的には公序良俗に反することによる」とされています。

よく事例とされる契約無効に関する内容ですが、乱暴にも「自分が気に入らない人を殺してくれといって契約し、殺さなかった結果をもって、裁判をしたところで、「契約」と認められない」といった当たり前の解釈があります。
人のあるべき姿を見て規制、規定で制約することは難しいのですが、「この当たり前な解釈」は、公序良俗に裏打ちされた倫理感があってのことといえます。

なお、「公序良俗」の認識は、その国家、共同体の歴史や文化、あるいは宗教観によっても異なると推測されます。
そのような背景から、「倫理観」には広義の意味合いと狭義の意味合いがあります。

 

広義の倫理

例えば、「広義の倫理」とは、道義、道徳、倫理、法律など、社会における規範を指し、「狭義の倫理」とは、道義、道徳、倫理など、自律的なものであって、法的拘束力または強制力を持たない、つまり限界のある倫理を指すと一般的な説明がなされています。

モニターが業務上で遵守する義務を課せられている原則は「ヘルシンキ宣言(ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則」)に基づくGCP」です。

ヘルシンキ宣言は、「ナチスの人体実験の反省を契機としたニュルンベルク綱領を受けて、1964年にヘルシンキにおいて開かれた世界医師会総会(第18回)で採択された経緯があります。
欧米における医学領域では、古くは「ヒポクラテスの誓い」として知られている医師の職業的倫理観の古典(紀元前4世紀)があり、歴史を越えて医師が守るべき「医の倫理の根幹」とされてきました。

医師に対し、「患者の治療に献身的であらねばならない」としたその誓いは、グローバル化した現代においても医学・医療の基本とされています。

モニターが認識すべき「倫理」とは、「生命・医療倫理」と表現されようが、「企業倫理」などと表現されようが、国家、政治、宗教を越えた「人として守るべき道、道徳」として共有する人の行動や生き方の道標ともいえるでしょう。

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