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服薬指導時の注意事項 – 薬剤師は患者さんの方を向いて効果的な質問をしよう

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次に服薬指導について考えてみましょう。
保険では服薬指導時に、いわゆる6項目とか7項目とよばれる患者さんの服薬状況を聞くことになっています。

しかしながら、保険の指導のことばかり頭にあって、ついつい警察の事情聴取のようになってないでしょうか。
 

 
 

患者さんのほうを向いた服薬指導

指導
薬剤師:「薬は飲めていますか?」
患者:「時々忘れます」
薬剤師:「しっかり飲んでください」
という調子の会話をしてないでしょうか。

このような会話は多くの場合、患者さんの側からすれば飲まなくてはいけないことはわかっているのにできていないわけで、何のプラスにもなりません。
あるいは併用薬についても、聞きっぱなしでコメントを返していないということではないでしょうか。

保険薬局の薬剤師は門前の医療機関と行政を見て仕事をしていると皮肉られることがしばしばです。ここでは少し患者さんのほうを向いた服薬指導という観点で話をしてみたいと思います。

「患者さんのほうを向いた」というのは、患者さんに対するアウトプットという視点からの服薬指導の工夫を行うということです。
 
 

効果的な質問

質問
患者さんとのコミュニケーションを扱った書籍は多く出版されています。
医師と患者さんのもののほか、臨床心理士や看護師、介護の方のものなど多くあります。前にも触れましたが、これらの書籍には開いた質問をするように書かれているものが多いようです。

開いた質問というのは、患者さんがYes, Noなどで答えられない質問のことを指します。「熱がありますか」と聞けば、あるなしで答えられますが「体調に異常はありませんか」と聞くと具体的な返事が返ってくることを期待したものです。

この手法そのものは得られる情報が多く、患者さんに合わせた服薬指導もできるなど確かに優れた方法だと思います。

しかしながら、これを保険薬局で適用するとうまくいかないことが多いです。
「ここ2週間で体調の変化はありましたか」という質問をすると「おいくらですか?」という答えが返ってくることもしばしばです。ひどい場合は、「急いでいるので早くして」とか「何の権限があってそんなことを聞くのか」と怒り出す人もいる始末です。

医師やカウンセラーなど他の医療職種の場合、やりとりするのという前提の心構えが患者さんにありますが、保険薬局では患者さんにその心づもりがない場合が多くあります。閉じた質問と開いた質問を患者さんに応じて使い分けることが重要です。
 
 

まとめ

  • 患者さんに対するアウトプットという視点からの服薬指導の工夫を行う
  • 閉じた質問と開いた質問を患者さんに応じて使い分ける

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