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逆アゴニスト~医薬品の構造とアゴニスト活性、アンタゴニスト活性との関係2

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部分アゴニスト:部分的作動薬(部分アンタゴニスト、混合アゴニスト-アンタゴニスト)

部分アゴニストは受容体の活性部位に結合するが、すべての受容体がこのアンタゴニストで結合され占有されたとしても部分的な反応しか示さない分子をいう。

部分アゴニストの重要な特徴のひとつは、完全アゴニストの存在下で最大反応を減少させるという点である。このように部分アゴニストは競合的受容体アンタゴニストとして作用する。そのため「部分アンタゴニスト」あるいは「混合アゴニスト-アンタゴニスト」ともよばれる。

純粋なアンタゴニストは、不活性状態の受容体により結合し、完全アゴニストは活性状態の受容体に結合する。
また、受容体が活性状態か不活性化状態のどちらかのみで存在する時、部分アゴニストは活性状態あるいは不活性状態の受容体に同様の親和性で結合する。

逆アゴニスト

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一般に、受容体は細胞が静止状態の時は不活性型で存在し、アゴニストと結合することにより活性型に変化して機能を発現すると考えられている。

しかしながらある種の受容体はアゴニストが存在しなくても不活性型と活性型の平衡で存在する。
この時に一般的なアゴニストはより親和性の高い活性型受容体と結合して活性型受容体の数を増やし、逆に不活性型受容体の数を減らす結果、反応活性を示す。
すなわち、不活性型と活性型の平衡をずらしているのである。

一方、ある種の競合アンタゴニストは不活性型受容体への親和性が高く、活性型受容体の数を減らして不活性型常用体の数を増やす結果、アンタゴニスト活性を示すようになる。
このような薬物を逆作動薬(逆アゴニスト)という。

逆作動薬は競合アンタゴニストと同様に、受容体に結合することによってアゴニストとの結合を妨げているが、受容体を活性化することはできない。

アンタゴニスト(拮抗薬)

アンタゴニストは、アゴニスト作用を抑制するが、アゴニストが存在しない場合には何の効果も持たない分子のことである。

アンタゴニストは、受容体アンタゴニスト受容体非介在性アンタゴニストに分かれる。
受容体アンタゴニストは受容体の活性部位あるいはアロステリック部位に結合する。
アンタゴニストの活性部位への結合は、アゴニストの受容体活性部位への結合を妨げる。
一方、アンタゴニストのアロステリック部位への結合は、受容体が活性化するための構造変化を妨げる。
受容体アンタゴニストは、さらに可逆的アンタゴニストと不可逆的アンタゴニストとに分けられる、つまり受容体に可逆的に結合するものと不可逆的に結合するものとである。

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